白石 紬 アイドルトーキング
1
劇場の近くで釣り対決が行われるそう
なので、私も参加するつもりです。
いえ、海釣りの経験はほとんど
ありませんが……金魚達のおかげで、
それなりに魚の扱いには慣れて
いますので。勝算はあるかと……。
2
審判役の青羽さんのお話によると、この
あたりで意外な大物を釣りあげたことが
あるとか……は? 2m越えの金魚?
金魚が野生に……まして海にいるはずが
ありません。プロデューサー、
夢の話をしているのではありませんか?
3
ああっ。つ、釣り針を投げ込もうと
振りかぶったら、背後の街路樹に
引っかかってしまいました……。
そうはならないだろうと言われましても
現にああやって、高いところに……!
もーっ、なんなん~!?
4
ひゃっ……こ、この異様に強い引きは、
いったい……!? すみません、
プロデューサー、七尾さん、
青羽さんっ。手を貸してください!
こ、このままでは、私のほうが
引っぱり込まれてしまいそうで……!
5
こんな大物が実在したとは……。
ですが私ひとりで釣り上げたのではない
以上、優勝の座はいただけませんね。
プロデューサーも、先ほどは
助かりました。……その頼りがいを、
常に発揮してくださればよいのですが。