(百合子がプロデュースした服が発売された。 感想を上げてくれる人もいて、売れ行きも好調だ……)
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(百合子がプロデュースした服が発売された。
感想を上げてくれる人もいて、売れ行きも好調だ……)
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プロデューサーさん、聞いてください!
た、大変な……! い、一大事が……!
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百合子、なんか混乱してないか?
まあ、ちょっと落ち着いて……。
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はあ……はあ……すみません。
でも私、どうしても話がしたいんです……!
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その……今、受け取ったファンレターを読んでいたん
です! そしたら告白に成功したって……きゃ~!!
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そ、そうか……。喜んでるとこ悪いけど、
順を追って説明してくれないか?
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ハッ! そうですよね! えーっと……手紙で
「私の服が楽しみ」って書いてくれた子がいるんです。
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その子も読書が好きで、好きな作品の傾向も近くて……
私が勝手に、身近に感じてたんです。
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それで「服を買ったら、してみたいことがある」って
書いてあって……少し気になってたんですけど。
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そうなんです! この服で自信がついたって……。
デートに誘って、告白したそうなんですっ!
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なんだか、恋愛小説みたいじゃありませんか?
はぁ~……まさか私が、恋の後押しをできるなんて!
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そういうことが……。服のテーマにした
『理想の文学少女』が見事に刺さったみたいだな。
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はい! 「こういう服が欲しかったんです!」って、
お礼まで言われちゃって……私、もう嬉しくて♪
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やっぱり、お気に入りの服を着ると
自分に自信がつきますよね。私も、よくわかります。
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ステージを向いて、怖気づきそうになる時、
いつも衣装が、勇気をくれますから……。
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勇気か……。手紙の子も、
百合子と同じように立ち向かったのかもな。
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そうですね。ふふ、本当によかったです。
……それで、あの! 実は私も……。
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これ……プロデューサーさんのために、
作ってきたんです。よかったら、どうぞ!
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ありがとう。えっと……これは、お菓子?
なんでまた、今……?
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このお仕事をする時、たくさん相談に乗ってくれたり
迷惑をかけちゃったので、そのお詫びとお礼です!
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普段は照れちゃって、なかなかできないですけど……
この服を着た、今日ならって。えへへ♪