1
はぁぁぁ~……すぅぅぅ~……。
こほぉ~……。
2
亜利沙、お疲れ様……?
一体、何をしてるんだ……。
3
プロデューサーさん、どうぞお静かに……。
ありさは今、無心になろうとしているのです。
5
いやいや! だって昴くんとお揃いの衣装ですよ!?
ありさ、想像しただけで……むほおぉぉっ!
6
なんて、急にありさが叫んだりしたら、
せっかくのクールな衣装が台無しですから。
7
たしかに……。でも、みんなと同じ衣装を着る機会は
たくさんあっただろ? どうして今回は……。
8
今までとは全然違います~! ふたりっきりですよ!
ふたりっきり! ふ、ふたりだけの……ほぎゃーっ!
9
はぁ、はぁ……ありさ、冷静になれません~っ!
やはりマネキンのように無心になる練習をしなければ!
10
そう、ありさは心を持たないマネキンちゃん!
影からこっそり見つめるマネキンちゃんなのです!
11
落ち着きという意味ではそうしてほしいが……。
でも心は持ってくれ。亜利沙はアイドルだからな。
12
そうですか……。でもプロデューサーさん。
ありさ、どうしてもニヤニヤが止まらないんです。
13
昴くんの隣で、カッコよくキメたいのに……。
それには、ありさの心を消す方向しかないかなって。
14
(亜利沙なりに考えてのことみたいだな。
うーん、ここはひとつ……)
15
よく考えたら、冷静さを維持するという意味では、
マネキンはいい案かもしれないな!
16
へっ? いいんですか!?
でもでも、心を持ってくれって……。
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ああ。マネキンのポーズや表情を参考にするんだよ。
そうすれば、心の中では叫びたい放題だ。
18
たとえマネキンになったとしても、
亜利沙の心をゼロにすることは、難しいからな。
19
なるほど。マネキンをリスペクトするんですね!
そしたら、いっぱい叫べますね。もちろん、心の中で!
20
ムフフ♪ 昴くん、待っててくださいね~! ありさ、
昴くんの隣にふさわしいマネキンになってみせます~!