(今日は、とある雑誌の取材だ。志保がプロデュース した洋服を取り上げたいとのことだが……)
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(今日は、とある雑誌の取材だ。志保がプロデュース
した洋服を取り上げたいとのことだが……)
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え、あっ……プロデューサーさん!
いつから、そこに……?
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あの、子供みたいだって思いましたか?
洋服ひとつに浮かれて。
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そんなことないよ。むしろ、安心した。
それだけ、気に入ったってことだろう?
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はい。私のイメージにピッタリで……
とても素敵に仕上げていただいて、嬉しかったです。
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それに……少し憧れてたんです。
自分の考えた服やドレスを、形にしてもらうことに。
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はい。小さい頃に、絵本に出てくるお姫様の服を
自分も着てみたいと思ったことがあるんです。
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でも実際に着ることはできないから、
頭の中で想像するしかなくて……。
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なるほど。
じゃあその服は、志保の理想なんだな。
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そうですね。素敵だと思う物は、
あの頃から変わっていないと思います。
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全体の雰囲気とか、スカートの感じとか……
憧れ続けた、私の理想です。
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そうか。小さい頃の志保が今の志保を見たら、
きっと喜ぶだろうな。
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……どうでしょう? 比較する相手は、
絵本のお姫様ですからね。まだまだって言われるかも。
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でも、それでいいと思います。張り合いも出ますし。
ただ、浮かれて終わるだけじゃなく……。
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あの頃の私が憧れてしまうような……
そんな自分になれるように、精一杯頑張ります。
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(その後の取材で、瞳を輝かせて洋服のことを話す志保
の姿があった。志保の理想、もっと叶えてあげたいな)