(美也がプロデュースした洋服が出来上がってきた。 美也にはチェックも兼ねて、試着をしてもらっている)
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(美也がプロデュースした洋服が出来上がってきた。
美也にはチェックも兼ねて、試着をしてもらっている)
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美也、どうだろう?
ちゃんと美也の思った通りの服になってるか?
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あっ、プロデューサーさん~。
やわらかい雰囲気も、色合いも、イメージ通りです~。
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そうか。……うん。
美也らしい優しい感じがあって、すごくいいと思う。
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ありがとうございます~。自分の服をデザイナーさんと
一緒に考えるなんて、新鮮な体験でした。
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確かに、そうだな。美也のテーマは
『みんなを笑顔にさせる服』……だったかな?
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はい~。この服を見た人達が、ほっと安心して
笑顔になってくれる……そんな服を目指しました~。
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ほっと安心する……か。そういえば、どうして
そのテーマにしようと思ったか、聞いてなかったな?
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おや、そうでしたか~? 最初に思いついたのは……
そう、おやつと一緒にお茶を飲んでいた時です~。
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お茶からのぼる湯気を見た時の、ほっとした気持ちを
みんなにも届けたいなって……。
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な、なるほど。個性的な着眼点だけど……
でも、それが良いテーマにつながったんだな。
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そうですね~。でも……
その後で、もっと悩んでしまったんです~。
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なにしろ湯気は、もわもわーっとしていて
すぐに消えてしまうので~。
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そのことをデザイナーさんに相談したら、
「メガネはどうですか?」って提案されたんです。
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メガネが曇れば、みんな湯気を見られますから。
そしたら、湯気を服にしたことになりますよね~?
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ありがとうございます~。それに、お茶を飲む時は
おじいちゃんの昔話をよく聞いてたんです~。
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だからレトロな雰囲気を取り入れて……むふふ。
宮尾美也流、笑顔になれる服の完成ですな~♪
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きっかけは少し意外だったけど、
美也ならではの思いが、形になったんだな。
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……プロデューサーさんに褒めてもらうと
なんだか、ほっとします~。
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まるで、温かいお茶を飲んだ時のような……はっ。
これは私も、負けていられません~。
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みんなを笑顔にするために、
このお洋服と一緒に頑張りますよ~。むんっ。
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(発想を形にするのも大変なのに……。美也は見事
服として表現してみせた。とてつもない才能だな!)