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(近未来を舞台にした新作映画のリハーサルが終了。
さて、ダスク役の千早は……あ、いたいた)
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どうしよう……。
やっぱり、相談してみたほうが……?
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千早、リハーサルお疲れさま。
どうした? なにか心配事か?
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っ……お疲れさまです、プロデューサー。
はい。演技のことで、少しよろしいでしょうか?
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先ほどの私の演技ですが、プロデューサーの
目から見て、その……違和感はありませんでしたか?
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え? いや、ダスクの心情が伝わる
いい演技だったと思うけど……。
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そう、ですか。ありがとうございます……。
…………。
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すっきりしてないみたいだな。千早は
いったいどこが、気になっているんだ?
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はい……細かいことは、台本には
描かれていませんが……。
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ダスクはバスターブレイドと出会うまで、
ひとりで旅をしてきたんですよね?
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離れ離れになった大切な人を救うため、
危険に満ちた世界をひとりきりで歩く。
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それはきっと、仲間達に支えてもらっている
今の私には、想像もつかないこと……。
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そんな彼の、決して折れない凛とした強さを、
私では表現しきれていないように思えて……。
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なんだ、そんなことを心配していたのか。
そんなことはないと思うよ。
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千早もこれまで色々悩んでくじけそうになっても、
そのたびに立ち上がって、進み続けてきただろ。
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その事実は、間違いなく千早自身の強さだし、
歌にも演技にも、それは表れてると思うよ。
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私なりの強さ……。そう……そうですね。
プロデューサー、ありがとうございます。
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彼と私は、生きる世界は違っても、積み上げていく
想いは同じ……いえ、負けられませんね。ふふっ。
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(そう言って笑う千早の笑顔は、まるで本物のダスクの
ようで……。明日の撮影も成功間違いなしだな!)