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(千早が新しいカメラを買った。撮影の練習に
付き合っていたら、すっかり夜になってしまったな)
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すみません、プロデューサー。今日は色々と
連れ回してしまって……。お疲れじゃないですか?
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いや、ぜんぜん大丈夫だよ。
千早が楽しかったのなら、なによりだ。
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とても楽しかったです。プロデューサーの
おかげで、新しいカメラの操作にも慣れましたし。
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それに、今日はチョコレートを渡すことも
できたので……。素敵なオフになりました。
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ありがとうな。
家に帰って、ゆっくり食べさせてもらうよ。
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はい。ただ……時間がなかったので手作りではありませ
ん。その代わり、味の心配はないので許してください。
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はは、手作りでも市販のものでも、千早にチョコを
もらえるのは嬉しいよ。この包装もかわいいな。
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それは……ラッピングしてもらうとき、お店の方に
「本命のチョコレートですか?」と聞かれて。
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大切な方にあげるチョコですと答えたら、「では
本命用の包装にしますね♪」と言われてしまって……。
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そうだったのか。正直に、仕事で付き合いのある
人に渡すって言えばよかったのに。
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いえ。おかげでしっかり考えられました。
私はこのチョコを、どうして渡したいのか……。
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日頃の感謝だけじゃない、もっと重要な何か……。
言葉にするのは難しいそれを、チョコという形で、と。
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なんだか難しいな……。その気持ちは嬉しいけど、
俺はただ側にいただけで、特別なことは何も……。
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いいえ、それが私には特別だったんです。あなたは、
私のことを信じて、ずっと支えてくれました。
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私にとってあなたは……プロデューサーは、
かけがえのない人なんです。どうか……!
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千早……。えっと……、面と向かってそんなこと
言われると、ちょっと照れてしまうな……。
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そ、そうですね……。自分で言っておきながら、
恥ずかしくなってきました……。
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でも……、これも私の本心です。どうかこれからも、
私の側にいてください。よろしくお願いします。
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ああ、もちろん!
こちらこそ、よろしく頼むよ。
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(まさか、千早がそんなことを思ってくれていたとは。
今日はふたりにとって良いオフになったな)