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蒼い鳥 如月千早

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(千早が歌う『蒼い鳥』のMV撮影が終わった。 あまりの出来に、スタッフの人たちも見入っていたな)
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お疲れさま、千早。本当によかったぞ、 また完成度が上がったんじゃないか?
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プロデューサー。ありがとうございます。 今日は、私もそのつもりで挑みましたから。
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私の最初の曲だからこそ、向き合う時は いつも難しくて。ただ、今回は自信が持てたんです。
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そうだったのか。もう少し、詳しく聞いてもいいか?
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はい。劇場で初めて私がこの歌を歌おうと 思ったのは、たくさんの……仲間たちのおかげでした。
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あの時、私は、今の自分のことを知ってほしくて 歌うことを選びました。そして今回は、改めて……。
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そんな私を作ってくれた、仲間たちのために。 もらったぬくもりを証明するつもりで、挑んだんです。
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そうか。だからあんなに力強く……。
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もちろん、満足はしていません。受けたものの 大きさを考えるなら、まだ、ずっと遠くへ飛べるはず。
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でも……そうですね。それでも今日は、 とても楽しかったです。
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遠くを目指すことも重要ですが、道の途中で小さな 幸せを見つけることも大切だと、今なら思えます。
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ああ。そうやって、日々を楽しんだからこそ、 みんなとの絆も育めたんだと思うし。
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千早らしいペースで行こう。誰も、千早の旅路を 急かしたりなんてしないんだから。
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ふふっ……、はい。 では、お言葉に甘えさせてもらいますね。
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そうやって、少しずつ積み重ねた思い出が…… いつかまた、私に勇気をくれるはずだから。
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そうだな! あ、せっかくなら、この話を ……いや、なんでもない。
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……春香やみんなには、またいつか、自分が 満足できるレベルで歌えた時に、話すつもりです。
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ですから今は、プロデューサー。 ここだけの話ということで、お願いしますね。
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(そう言って、千早は静かに優しい笑みを浮かべた。 仲間たちが向けてくれた笑顔を映すように……)
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