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(千早がプロデュースした服をPRするため、六本木で
撮影だ。千早は周囲を気にした様子だが……)
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気のせいでしょうか? ずいぶん視線を感じるような。
撮影って、この辺りでは珍しいんでしょうか?
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撮影自体は珍しくはないかな。そうじゃなくて、
今日の千早が目を引くからだと思うよ。
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えっ、私が……ですか?
そんな、注目されるようなことは何も……。
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あっ! もしかしてどこかヘンでしょうか?
すみません。ええと、汚れ、はないし……裾は……。
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いやいや、そうじゃなくて! すごくオシャレで
華があるからだよ。それで目立っているんだろう。
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綺麗で、自然に見とれてしまうんだ。
図らずもPR大成功、ってところだな。
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綺麗……だなんて。
六本木なんて、それこそ皆さんオシャレですし……。
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その中で目立つとか見とれるとか、そんな。
私には少し、過ぎた評価の気がします。
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いや。少なくとも自分の目には、
千早が一番素敵で、魅力的に映ってるよ。
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……そうでしょうか? でも……いえ、ダメですね、
こんなふうに、否定ばかりしてしまって。
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本当は……少しだけ思っていたんです。
今日の私なら、もしかして……って。
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この服……本当に素敵に作っていただきましたから。
みんなに見てもらいたいって、ちょっとだけ。
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ふふ、これが、『オシャレは女性に自信を与える』と
いうことなのかもしれませんね。
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はい。普段はあまり服にこだわりませんし、
そんなふうに思うことはありませんが……。
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でも、今日の服は違います。
私なりにこだわり抜いて、一生懸命考えましたから。
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だから……素直に受けとめて、喜ぶべきですね。
プロデューサーの言葉も、周りの視線も。
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うん、それでいいと思うよ。その自信で臨めば、
きっと素敵な写真が撮れるはずだ。
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はい、ありがとうございます。今日は自信を持って……
撮影を楽しんで来ますね。ふふっ。