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(今日はグラビア雑誌のタイアップ企画の撮影日。
雪歩のテーマは『紅茶好きの悪魔』だった)
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プロデューサー、お疲れさまですぅ。
紅茶を淹れましたので、よければあちらへどうぞ~。
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お、ありがとう。
紅茶か。今回の撮影の設定どおりだな。
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はい。『紅茶好きの悪魔』ですから♪ せっかくなので
スタジオの皆さんにも飲んでもらってるんです。
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ちょっとだけ変わった色の紅茶ですけど……
変なものは入っていませんから、安心してくださいね。
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そ、そうか……。
そういわれると逆に怖い気もしてきちゃうな。
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いや、ははは。飲んだ人間を意のままに操る、
悪魔の紅茶って設定だったから。ごめんごめん。
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ふふふ、そうですね。
悪魔って本当に怖いことをしますよね……。
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わ、私だったら……怖くてそんな紅茶を
誰かに飲ませるなんて、できないと思います……。
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あうっ。でも、それじゃダメダメですよね。
私なんか、いくじなしのポンコツよわよわ悪魔ですぅ。
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ははっ、雪歩が積極的に悪いことをできている
イメージは、たしかにわかないかもしれないな。
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そうですよね……。
で、でもそれじゃプロデューサー。
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どうして私は今回、他の衣装じゃなくて、
悪魔の衣装での撮影だったんですか?
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あぁ、それなら簡単だ。
雪歩なら、ギャップによる怖さを出せると思ってな。
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うん。たとえば、見た目が怖い犬が吠えてくるより。
普段はおとなしい犬が急に吠えてくるほうが怖いだろ?
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そういう風に、一見すると優しそうな雪歩が、実は
怖かった! っていうギャップの魅力を狙ったんだ。
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なるほどぉ。そうなんですかぁ……。で、でも
お言葉ですが、プロデューサー。あの……。
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おとなしい子でも、見た目が怖い子でも、
吠えたら犬は、どっちもぜったい怖いですよぉ~!