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(今日は真たちが出演するPVの撮影だけど……。
機材チェック、まだ時間かかりそうだな)
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あの、プロデューサー。突然なんですけど、
撮影開始まで、ボクの対戦相手になってくれませんか?
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はい。今日撮るPVって、ひなたとボクが
チェスをするシーンがあるじゃないですか。
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本や動画で、ルールは覚えたつもりなんですけど……
本番の前に一度、実際にやってみたいんです!
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チェスか。俺もそんなに詳しくはないけど、
それでもいいかな?
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もちろんです! ……あ。でも、絶対に真剣勝負で
お願いしますね! お互い、手加減はなしです!
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(言葉通り、真は一切の手加減なしで
勝負を挑んできた。やがて……)
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へへっ♪ これでどうだっ。
チェックメイトです、プロデューサー!
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う、しまった……。これは確かに、
返せないな。完敗だよ。
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よかった~、勝てて! 途中、かなり危なかった
ですけど、諦めないで粘った甲斐がありました!
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プロデューサー、付き合ってくれてありがとう
ございます! おかげで、悩みも晴れた気がします!
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こちらこそ、楽しかったよ。
……けど、悩み? 真、何か悩んでたのか?
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はい、実は……。今回のPVって、ひなたと
真剣勝負を演じないといけないじゃないですか。
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お互い、絶対に負けられない理由のために。でも、
悪者相手でもないのに、非情になるのが難しいなって。
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なので、プロデューサーと実際に真剣勝負を
してみたら、少しは気持ちもわかると思ったんです!
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なるほど。それで、真剣勝負にこだわってたのか。
でも、今の真なら、絶対に大丈夫だな。
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はい、プロデューサーのおかげです!
変な手加減とか、そういうのは逆に駄目ですね。
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対戦相手を信じて、自分の持っているものを全力で
ぶつける……。よ~しっ、この調子でがんばるぞーっ!
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(そう言った真の瞳には、確かな闘志が宿っている
ように見えた。二人の対決……楽しみだな!)