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お待たせ、伊織。
取材の準備が……あれ、読書中か?
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プロデューサー。もうそんな時間だったの?
本に集中していて、気がつかなかったわ。
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悪役令嬢もののライトノベルか。
もしかして、この前真が言ってた……。
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ええ。今回の参考にと思って、律子に借りた本よ。
読み始めたら、止まらなくなっちゃって。
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設定はどれも似てるんだけど、
それぞれ個性があって、意外と侮れないのよね……。
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どれどれ。へえ、これなんか面白そうだけど……。
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『殺された悪役令嬢がメイドに転生して、真犯人を
探します!』……あらすじみたいなタイトルだな。
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あっ、それ次に読もうと思ってたのよ。
ネタバレなんかしたら、承知しないんだから!
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いや、まだ読んでないから……
でも確かに、どれも面白そうだ。
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そういえば、あんたみたいなのが主人公の本も
あったわよ。えーと……はい、これ。
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なになに、『芸能事務所のプロデューサーだったけど
特技を活かして王女様をプロデュースしてみました』?
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会社員だった主人公が、地味で控えめな王女様を
社交界で人気の華やかなレディにしていくんですって。
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どう? あんたならやってみたい?
成功の暁には、爵位をもらって一緒に宮廷デビューよ。
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いや、王女様をプロデュースはいいかな……。
プロデュースしたいアイドルは、もういるし。
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あら、わかってるじゃない。この伊織ちゃんを
プロデュースできるなんて、最高に恵まれてるものね♪
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それじゃ早速プロデュースしたいんだけど、いいか?
取材の準備が整ったんだ。
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この映画も他の仕事も、伊織ちゃんに任せておけば
間違いないってこと、ちゃんと見せてあげるわ♪