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先日のお仕事では、日本の姫君を演じましたが……。
今宵準備された衣装は、西洋の姫君のものなのですね。
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貴音には、不思議と高貴な雰囲気があるからな。
髪や瞳の色のせいばかりじゃない、気品というか。
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それを生かさない手はないって、社長と相談したんだ。
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高貴な雰囲気……不思議なものです。
自分では、あまり意識していないのですが……。
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意識していないのに身についているからこそ、
本物なんだろうな……。
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でも、そういえば貴音自身は、
自分をどんな風だと思ってるんだ?
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私自身ですか? はて、これと言って特には……。
ですが……そうですね。
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敢えて言うなら、どうということのない、
ただの小娘……といったところでしょうか。
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はは、ただのってことはないだろう。少なくとも、
立派なアイドル、ぐらいは言っていいと思うけど。
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そうかもしれません。ですがそれもまた、
あなた様のお導きがあってこその姿……。
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そのように考えると、私がどんな風かは
あなた様のお導き次第、ということに……。ふふっ。
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どうぞ、なんなりとお申し付けください。
姫にと言われれば姫に、蝶にと言われれば蝶に……。
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できる限り、お応えいたしましょう。
あなた様のアイドルとして、これからも……。
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(言われたからって、何でもできるものじゃない。
貴音にどんな道を示すか……しっかり考えないとな)