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エレガント・リング 四条貴音

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(貴音のPV撮影は順調に進み、休憩時間になった。 でも、貴音がなんだか静かだな……)
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お疲れさま、貴音。何か考え事か?
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あ……お疲れ様です、プロデューサー。 いえ、そういうわけではありません。
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幼い頃に見た、婚礼の儀を思い出していただけです。 ご心配をおかけして申し訳ありません。
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いや、それなら安心したよ。 そっか、結婚式の思い出か。
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はい。三々九度や、誓詞奏上……。 子ども心に憧れたことを、覚えております。
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なにより、白無垢を身に纏った花嫁の、 心からの幸せそうな表情が、印象的でした。
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そうだな。花嫁はやっぱり、 女性が一番綺麗になる瞬間のひとつだと思うよ。
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幼い頃の私には、花嫁が涙を流していたことが不思議 だったのですが……。今ならばわかる気もいたします。
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もちろん、私自身が結婚を考えているわけでは ないのですが……。
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まあ、そうだろうな。そういうのは、 具体的にならないと、ピンと来ないらしいし。
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でも、いつかは…… なんて、考えたりもしないのか?
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……どうでしょう……ふふっ。いずれにせよ、 今の私には、やりたいことがありますので。
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ですが……そうですね。だからこそ……。 今はひとつだけ。
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私がアイドルである限り……。 あなた様は、私のそばにいてくださいますか?
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……。
選択肢
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もちろん、ずっと貴音のそばにいるよ。それに…… もし貴音が、アイドルじゃなくなったとしても……。
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今までのことが、消えてなくなるわけじゃない。 だから……大丈夫。
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……。
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心強いお言葉……ありがとうございます。 私は、真……幸せ者ですね……。
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私も同じ気持ちです、あなた様。 願わくばどこまでも、この道が続きますように……。
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(心から幸せそうに、微笑む貴音。その瞳が潤んで 見えたのは、きっと見間違いじゃないだろう……)
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