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(今日は、みんなとお花見に来たのだが、
貴音の姿が見えなくなった。一体どこに……)
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ふぅ……。真、趣深い風景ですね……。
……おや、プロデューサー。
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申し訳ありません。
この辺りの桜が、あまりに見事だったものですから。
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満開の花に誘われるように、足を向けてしまい……
気づけば、心を奪われておりました。
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そうだったのか。……確かにいい場所だな。
桜を眺めていると、心が洗われる気分だよ。
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ええ、胸の内が静まっていく気がします。恐らく、
古の人々も、こうして癒されてきたのでしょう。
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ああ。お花見には、ずいぶん長い歴史があるみたい
だからな。そう考えると……なんだか感慨深いな。
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そうですね。……そして、今この瞬間の光景も、
わずかののちに表情を変えてしまう。
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その儚さこそが、美しく……
思わず足を止めてしまうのかもしれません。
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ひとときも同じ景色はない、か……。
貴音が見入ってた理由も、よくわかったよ。
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ふふ。ですが、そろそろ戻りましょう。
長い時間、席を外していると皆に迷惑が……。
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……いや。みんなには遅れるって連絡しておくよ。
貴音さえよければ、もう少し見ないか?
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「この瞬間しか見られない景色」と言われるとな。
堪能しないと、何だかもったいない気がするんだ。
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プロデューサー……。
実は私も、同じことを思っていました。
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この景色を、あなた様とふたりで味わう……それも
また、今、この瞬間にしかできないことですから。