1
(事務室の机に手紙が置かれていた。
『招待状』? 差出人は亜美だ。一体これは……)
2
んっふっふ~。兄ちゃん、亜美が送った手紙は、
ちゃんと読んでくれたかね?
3
今読もうとしてたところだよ。
それより一体……何に招待してくれるんだ?
4
それはね、なんと亜美がヒミツリに作った、
ヒミツ基地にだよー!
5
え、いつの間に!? でもさすがに、劇場内の
どこかになんてことはない……あるよなあ……。
6
おお、大正解っ! さすが兄ちゃん、亜美のことは
なんでもわかってるね! よっ、亜美マスター!
7
やっぱりそうか……。勝手にそんなものを作って、
律子にバレたら怒られるぞ?
8
チッチッチ。わかってないね、兄ちゃん!
ヒミツ基地が、なんで秘密って言うか知ってる?
9
みんなに内緒だからだよ!
トーゼン、バレない場所に作ったに決まってるっしょ!
10
いやまあ、そうなのかもしれないが……
じゃあ、俺に言うのはよかったのか?
11
もちろん! だって亜美は信じてるからね!
兄ちゃんはきっと、マロンがわかる男だって!
12
ねぇねぇワクワクしない? ヒミツ基地って響き!
亜美のとっておきの場所……気になるっしょ?
13
うっ! た、確かに気にはなるな。劇場内の
秘密基地か……。あとロマンな。
14
でしょー! やっぱり兄ちゃんなら、
わかってくれるって信じてた! あとロマンね。
15
というわけで特別に、レッツラゴーだよ!
お仕事なんてしてる場合じゃないよ!
16
あ、ただし、兄ちゃんと亜美だけの秘密だからね?
今日見たことは、誰にも話しちゃいけないぜ……?
17
(しかしその後、秘密基地はあっさり律子にバレ……
俺も共犯として一緒に怒られてしまったのだった……)