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(グラビアの撮影が無事に終わり、
未来の希望で、軽く浜辺を散歩しにきたのだが……)
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……未来、どうしたんだ?
妙におとなしいけど。
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あっ、ごめんなさい!
私、なんか撮影の時の気分が残ってるみたいで。
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撮影? ああ、今回は夜の海を眺める
『儚げな女の子』風に撮ってもらったんだよな。
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そうなんですよ~。だから、海を眺めてると、
またすぐ儚い気分になっちゃって。
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海、キレイだなぁ。でも、私は泳げないから家に
閉じこもって、今日もひとりぼっち……。はぁ……。
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そ、そうだったな。まさか儚い気分になるために、
カナヅチの女の子を演じるとは思わなかったけど……。
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うう……なんかホントに悲しくなってきちゃったかも。
暗いし、静かだし……ぐすっ。
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……あ。わわ、ごめんなさい! いくらなんでも、
泣くことないのに……えへへ、バカだ私~。ぐすっ。
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……いや、そんなことないよ。
むしろ、さすが未来って感じかな。
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泣いちゃったからすごいんだよ。友達と一緒に
遊べない寂しさを、そこまで感じられるのは……。
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きっと友達のことが、本当に大好きな子だけだ。
未来はやっぱり、いい子だな。
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そ……。えへへ、そんなことないですよ~!
もー、プロデューサーさん、ホメ過ぎですっ。
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もちろん、友達はみんな普通に好きですけど、
そんなの当たり前っていうか。えっと~。
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あ、わかった! 好きになるのが先で、
好きだから友達なだけです♪
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……はは、そうか、そうだよな。
うん、未来の言うとおりだ。
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でも、それなら未来が想像した女の子も大丈夫だよ。
かわいそうじゃないと思う。
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友達だって、その子のことが好きなんだ。きっと外に
連れ出してるんじゃないかな。一緒に遊ぼうって。
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あ……。そうですね!
えへへっ、きっとそうだと思います♪
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ありがとうございます、プロデューサーさん。
私、なんかすっごく……うれしくなっちゃった♪
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(人を想う気持ちで、泣いたり笑ったり。
この感性もまた、才能……なのかもしれないな)