1
(ふう、ようやく資料作成が終わった。
少し休憩を……ん? 廊下から声がするな)
2
『うん、それで一緒に……って、ち、違うよ!?
お仕事の前だったから、たまたま……』
3
(この声は美奈子か? 電話してるみたいだな。
邪魔になると悪いし、休憩はもう少し後にするか……)
4
はぁ……本当に、わかってくれたのかなぁ?
もう一度、ちゃんと説明したほうがいいかな。
7
え……あ、プロデューサーさん!?
あっ。ドアの前……す、すみません!
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電話に夢中で気づかなくて……。えっと……
話の内容とか、聞こえてない……ですよね?
10
よかった……。あ、大した話はしてないですよ!
宿題のこととか、この前フレンチを食べた話とか……。
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フレンチ……。
もしかして仕事の前に行ったときのことか?
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そうです! お店の中も綺麗ですごかったですし、
お料理の見た目もおしゃれで、すっごく美味しくて。
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忘れちゃうのがもったいないなって思ってたから、
つい友達に話しちゃって……。
14
そうだったのか。そんなに喜んでもらえたなら、
連れて行った甲斐があるよ。
15
本当に、素敵な……いい思い出になりました。
ありがとうございます、プロデューサーさん♪
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こちらこそ。……けどそれなら、さっきのは?
何だか困ってたみたいだけど……。
17
そ、それは……プロデューサーさんとの関係を
友達が……ご、誤解……。
19
その……あの味を生かしたら、料理のレパートリーが
増えて困っちゃうねって。あ、あはははは……。
20
(新しい味を早速取り入れようとする美奈子の意欲は、
さすがだ。俺も少しは見習わないとな!)