1
(今日は遊園地でジュエリーの広告を撮影している。
星梨花は、なぜか浮かない顔をしてるな……)
2
星梨花、何かあったのか?
なんだか元気がないように見えるけど。
3
あ、プロデューサーさん……。
実は、出かける時にパパとケンカしちゃったんです。
5
はい……。わたし、今日の撮影がすごく楽しみで……。
パパやママにも、お仕事の話したんです。
6
そしたらパパが『ジュエリーはまだ早い!』って。
だから、わたしも言い返しちゃって……。
7
プロデューサーさん……
わたしにジュエリーは、まだ早いんでしょうか?
8
そんなことないよ。オファーがきた時、
星梨花にピッタリだと思ったんだ。
9
これは想像だけど……
星梨花のお父さんは、寂しくなったのかもしれない。
10
寂しい……? プロデューサーさん、
今日のお仕事で、どうしてパパが寂しくなるんですか?
11
そうだな。星梨花の成長を感じたから、かも。
ジュエリーを身につけるのは、大人が多いだろう?
12
あっ、たしかにそうですね。
もらった資料にも、大人のモデルさんが多かったです。
14
そ、そうじゃないんだ! 仕事を通じて、
星梨花の世界は、どんどん広がっているだろ?
15
それは喜ばしいことだけど、お父さんは、
少し置いていかれたように思ったのかもしれない。
16
わたし、そんなことしません! お仕事は好きだけど、
パパとママのことも、同じくらい好きです!
17
うん、そうだな。
星梨花の気持ちは、お父さんもわかってると思うよ。
18
でも寂しいって思ったのは、わたしのせいだから。
……パパとちゃんと話さなくちゃ!
19
いっぱい話して、寂しくないよって伝えます!
パパには、いつも笑顔でいてほしいから。
21
プロデューサーさん、
あとで遊園地のお土産を買いに行ってもいいですか?
22
パパにプレゼントしようと思って……。
どんな物をもらったらうれしいか、教えてください!
23
わかった。
そういうことなら、休憩時間にみてみようか。
24
はい、約束ですよ! ……あ、撮影がはじまるみたい。
プロデューサーさん、行ってきます♪
25
(時々みせる星梨花の大人びた表情に、スタッフ達は
魅了されていた。これは良い写真になりそうだな!)