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公演の幕が下りても、歓声が鳴り止まない……。
百合子、お疲れさま! いいステージだったぞ!
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うう……でも、プロデューサーさん……。
私の勇気は、もう消えちゃいそうです……。
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実は私、このステキな衣装でライブができるって
知ってから、ずっとワクワクが止まらなくて……。
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それで、この衣装ならではのMCを
私なりにいろいろ考えたんです。
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私好みの衣装を用意してもらったんですから、
その期待に応えようって思って……。
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ちゃんと魔術書を操る魔法使いらしく、
カッコイイ呪文みたいな決めゼリフを唱えようって!
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そ、そうだったのか。そういう期待は別に……
いや、前向きでいいと思うぞ。
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なのにどうして、勇気が消えちゃいそうなんだ?
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それが……私、すっかり舞い上がっちゃって……
言おうと思ってた台詞も呪文も、全部飛んじゃって……
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ううっ、ごめんなさいプロデューサーさん!
私、やっぱり偉大な魔法使いにはなれませんでした~!
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そ、そうか……。よし、とりあえず落ち着こう。
ほら深呼吸、深呼吸して。
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は、はい……す~、は~……す~、は~……。
ちょ、ちょっと落ち着いてきました……。
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呪文は唱えられなかったかもしれないけど……
ちゃんと魔法はかけられたみたいだぞ!
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ほら、魔法使いとして、魔法をかけた
責任をとらないと。……準備はいいか?
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はいっ。……私、大丈夫です!
アンコール、がんばれます!
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あっという間に勇気がわいてきました。
なんだか私が魔法にかけられたみたい……。
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あ、実はファンのみんなとプロデューサーさん
こそが、真の魔法使いってことですね! ふふっ♪