1
(もうすぐ、フラワーパレードが始まる。かなりの
人出があるみたいだけど、朋花は大丈夫かな……)
2
朋花、もうすぐ出番だけど、緊張してないか?
今のうちに、何か飲んでおくか?
3
ありがとうございます~。
心配しなくても、私なら大丈夫ですよ~。
4
控え室に飾られていたお花がとても綺麗で、
リラックスできましたから~。
5
そうか、ならいいんだけど……。
何か気になることがあったら、すぐに言ってくれ!
6
そうですか? では、ひとつ……
すこしだけ、目を閉じていてくれませんか~?
7
いいですか? プロデューサーさん。
私が良いと言うまで、開けてはいけませんよ~。
9
うふふっ、まだですからね~。
5、4、3、2、1、……0。
11
はい、プロデューサーさん。
目を開けても、かまいませんよ~?
12
ええと……あれ?
こんなところに、チューリップが……?
13
ええ、そうですよ~。
プロデューサーさんに、一輪差し上げます~。
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あ、ありがとう。
けど、どうしてこんなところにチューリップが?
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控え室のお花が綺麗だったので、本番まで
お供をしてもらおうと思って、持ってきたんです~。
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品種にもよりますが、チューリップの香りには
気持ちを落ち着かせる効果が多いそうですよ~。
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うふふ、かまいませんよ~。
素直なのは、良いことです~。
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ですから、私は大丈夫なんです~。今日は
お花たちが味方ですから、何も心配いりません~。
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花が味方か……確かにそうだな。
朋花が言うなら、間違いない。
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ええ、もちろん。
……そろそろ、パレードが始まりますね~。
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ではプロデューサーさん、いってきます。
聖母の姿、ちゃんと目に焼き付けるんですよ~?
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(そして、パレードが始まった。大歓声の中、
朋花は集まった全ての人に届くよう、笑顔で手を振る)
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(その姿は、花よりも花のような……
とても聖母らしい、幸福なパレードになった)