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(もうこんな時間か。レッスンも終わったし、
みんな帰ったかな……ん?)
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あら、プロデューサーさん。
お疲れさまです~。
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新しいクリスの衣装……
もしかして、まだレッスンしてたのか?
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そうか。
……何か、気になるところがあったのか?
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気になるというほどではありませんが……
もうすこし、ダンスを練習しておきたいと思いまして。
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クリスが、エドガーのステップを
リードするシーンがありますから~。
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確か、ダンスなんて踊った事がないっていう
エドガーを、クリスが誘うシーンだったな。
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はい。どこか切なくて……
でも、ふたりとも幸せを感じているような……。
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ヴァンパイアとして、暗闇を行くのも……
ふたりでなら、きっと幸福なのでしょう。
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クリスとエドガーにとっては、
お互いが、お互いの居場所なのですから。
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ですがプロデューサーさんには、たくさんの
クリス、もしくはエドガーがいるのでは~?
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えっ? それはどういう……あっ。
もしかして、アイドルのみんなの事か?
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ええ。ですから、私だけのエドガーになって
くれなくても、拗ねたりはしませんよ~。
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劇場には、貴方を必要としている人が大勢いますし。
聖母は心が広いですから~。
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あら……。
素直に認められると、なんだか癪ですね~?
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なら、今この時間だけは……
私のものになってもらいましょうか~?
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……ふふっ、うふふふふふふっ。
なんて、冗談ですよ~。
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プロデューサーさんは、
みんなのものですから。独り占めはできません~。
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うふふ……。聖母が優しいからといって、
調子に乗らないでくださいね~?
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(朋花は笑みを浮かべていたが、
視線に鋭さを感じた……! 気をつけよう!)