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(忍者村の一日村長に選ばれたエミリー。さっきまで、
笑顔でお客さん達を案内していたんだけど……)
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仕掛け人さま。
あの、相談したいことがあるのですが……。
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仕掛け人さまから見て、今の私は、
忍者らしくお仕事ができていると思いますか……?
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特に問題なく、お客さんを案内できているように
見えるけど……何かあったのか?
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はい……忍びとは本来、与えられた任務を
寡黙に遂行する、影の存在ですよね?
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今の私のように、笑顔で村を案内している……
というのは、忍者らしくないのではありませんか?
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なるほど……エミリーはこの仕事での
忍者の在り方について、悩んでいるんだな。
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はい。今日来てくださったお客さま方は、きっと、
忍者に会うのを楽しみにしてくださっていたかと。
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なのに村長である私が、笑顔で案内をしていたら……
想像の忍者と違って、がっかりしてしまいませんか?
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私、忍者の印象を壊しているのではないかと、
心配で……。
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でもエミリー。忍者というのは、そもそも自分の
本当の姿を、簡単に見せたりしないんじゃないか?
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任務を確実にこなすには町人にだって紛れるだろうし。
こそこそしてたら、逆に怪しまれるんじゃないかな。
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それに表と裏の顔を使い分けていた方が、
忍者らしいと思うんだけど……。
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たしかに……以前見た映画でも、敵の領地に
入った忍びは、村人に変装していました!
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そうですね! さすが仕掛け人さま……
私、勘違いしていました!
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こうして皆さんと笑顔で接することそのものが、
忍びを体現することになっていたなんて……!
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ああ。だからエミリーは今のまま、笑顔で、
今日来てくれたお客さん達を案内すればいいと思う!
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わかりました! 私、来てくださったみなさまを、
笑顔でお迎えしますね!
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あっ……またお客さまがいらっしゃいました!
仕掛け人さま、私、ご案内に行ってまいります!
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(エミリーは笑顔でお客さんを迎えに行った。
うん。お客さん達も楽しそうだし、笑顔が一番だな!)