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(志保達のミュージカル公演が、いよいよ始まる。
みんな、準備は整っているみたいだな)
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お疲れさまです、プロデューサーさん。
……いよいよ、始まりますね。
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ああ。みんなも準備できてる。
あとは思いっきり、楽しんできてくれ!
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はい。私なりに、全力をつくすつもりです。
……ミュージカルに挑戦するのは、初めてですけど。
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プロデューサーさんって、
時々、思いきったことをしますよね。
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今回の公演も……最初は、ミュージカルなのに
どうして私が主演なのかって、疑問でした。
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いえ。……今は、主人公と私に、似ているところが
あるからかもしれないと思っています。
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主人公にとって、一番大切なものは家族です。
……私も、同じですから。
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主人公の行動は、褒められた物ではありませんけど。
大切な物を守るために行動するのは、共感できますし。
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うん、確かにそうかもしれないな。
志保が役に入り込めたみたいで、良かったよ。
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これも、歌織さんやまつり、琴葉……
他のみんなのおかげかな?
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はい。それに、ただ「そういうものだから」ではなく、
どうして登場人物たちが歌い、踊るのか……。
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それを考えるきっかけをもらえたことは、
とても勉強になりました。
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あの時、みんなと過ごす時間を楽しんでいなかったら
……答えは、見つけられなかったかもしれません。
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そうか。それじゃ、今日はその集大成……
主演として、みんなを引っ張っていってもらえるか?
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公演を見たお客さん達に、
主人公達の気持ちが伝わるように……だな!
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もちろんです。最初から、そのつもりですから。
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この作品を通して、私が感じたこと……
みんなと作ってきたものを、披露してきます!
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(そう言った志保の姿は、いつになく頼もしく見える。
終演後の笑顔は、きっと、もっと輝いて見えるだろう)