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ユートピアのお姫様 北沢志保

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(志保のプロデュースした洋服が発売された。 評判を受け、ファンとの交流イベントが開催された)
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わあ~。こ、こんにちは、志保ちゃん! その……会えて嬉しいですっ!
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こんにちは。服、着てきてくれたんですね。 ありがとうございます。
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うん。発表された瞬間に、すぐ予約しちゃった。 この服、とっても可愛くて大好きだよ。
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大好き……! あ、ありがとうございます! 大切に着てもらえると嬉しいです。
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イベント終了後……
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お疲れさま、志保。 ファンの人達、すごく楽しそうだったな。
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お疲れさまです、プロデューサーさん。 そうですね。みなさん、ずっと笑顔だったんです。
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それに感想も、温かい言葉ばかりで……。 私まで嬉しくなりました。ふふっ。
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よかったな。たくさんの人が、 志保の服を気に入ってくれたってことだ。
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はい。同世代の子もいましたけど…… 私より年上の方が多かったのは、少し意外でした。
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多くの方が「久しぶりにこういう服を着た」と 言っていて……。
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もしかしたら…… 志保みたいな憧れを持った人達かもしれないな。
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……そう言えば、デザインを気に入ってるようでした。 お姫様みたいで素敵だって。
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そうか。今回、その人達が踏み出せたのは、 きっと、志保が一生懸命考えたからだな。
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私が……。
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志保?
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あっ。その、最初は少し心配してたんです。 私の服を買ってくれる人がいるのかなって。
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でも……そんな心配、要りませんでしたね。 今日、たくさんの人と話せて本当によかった。
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いくつになっても憧れる気持ちを忘れなくていい……。 そのことにも気がつけて、嬉しかったです。
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ああ。志保が大人になっても、 洋服が、志保の思いを伝え続けてくれるだろうな。
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そうですね。年を重ねても、変わらない思いがある。 この服を見る度に思い出すような気がします。
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私が初めて考えた服……ふふっ。 大切に、着ますね。これからも、ずっと。
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