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(『SHADE OF SPADE』の演劇公演のため、
レッスンが進んでいる。今から様子を見に……あれ?)
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歩、どうしたんだ?
今はレッスン中じゃなかったっけ?
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あ、プロデューサー! そうなんだけどさ~、
ちょっと……ひとりで演技を見直してたんだ。
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うぅ……実は、ちょっとだけ。
なんか、演技が物足りないかもって思っちゃって。
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今回の役って、ダークでクールで知的な感じで、
アタシとは全然違うじゃん?
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どうやったら、もっとそれっぽく演じられるかなって。
ちゃんとできてる気がしなくてさ……うーん……。
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え? いや、うーん……。
なあ歩、今ちょっとやってみてもらえないか?
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やるって……役の演技をここで!? ええ……。
急に言われると緊張するなぁ……コホン。
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「資料を見たでしょう、スタークス。彼らの名前も、
アンジーの手帳にあった。意味はわかりますね?」
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うん、できてるよ、カンペキだ!
何度かリハで見せてもらってるけど。言う事なし。
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えっ、ウソだ~!
アタシ、特別なこと何もしてないよ?
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自然にできちゃってると、わからないのかもな。
本当、カンペキにできてるよ。
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ハーマンの魅力って、ミステリアスさだと思うんだ。
だから、迷いながらやるくらいがいいんじゃないか?
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そっか……うん、なんか自信ついてきたかも!
ホント、アタシを乗せるのうまいよね!? へへっ♪
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あ……でも待って! そうすると、自信がついたら
ダメって事? どうしたら……オーマイガーッ!?
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(悩みは尽きないみたいだ……。
まあ、きっと大丈夫だ! 信じてるからな、歩!)