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(ひなたのPV撮影は順調に進み、次の撮影が
始められるまで、いったん休憩になった)
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お疲れさんです、プロデューサー。
あたし、ちゃんとできてるかねぇ?
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お疲れさま、ひなた。
うん、落ち着いた、いい雰囲気が出てると思う。
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本当かい? それならよかったよぉ。あとは、
たんぽぽの綿毛を飛ばすシーンだけども……。
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夕陽が落ちるまでは、あんまし時間がないから。
失敗しないようにしないとだねぇ。
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そんなに緊張しなくても大丈夫だよ、ひなた。
ここまでの撮影は、早いくらいのペースで来てるし。
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そうだ。さっきの撮影の時は、
どんな事を考えてたんだ?
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えっと……さっきは、この前環ちゃんと
公園で遊んだ時のことを思い出してたよぉ。
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たんぽぽも、気の早い子が、もう綿毛になっててねえ。
それを吹いて飛ばしたり……。
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茎を編んで、花かんむりを作ったり……
なまら楽しかったべさ!
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はは、そうか。
環も喜んでただろう、ひなたに遊んでもらって。
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えへへ、そうかねぇ。あたしも
環ちゃんと遊んでると、弟を思い出すべさ。
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田舎にいたころは、弟とも
たんぽぽを摘んで遊んでたからねえ。
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ひなたは田舎にいても東京にいても、
優しいお姉さんなのに変わりないんだな。
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そうかい? あたし、ちゃんと
お姉さんやれてたかなぁ? えへへ……♪
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もちろん。だから次の撮影も、大丈夫だよ。
環と遊んであげた時と、同じ気持ちでやればいい。
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環ちゃんと、遊んでた時とおんなし気持ち……。
うん、そっかぁ。そうだねぇ。
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田舎も東京も、たんぽぽはおんなしだもんねぇ。
何も変わらないべさ。
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ああ。それに、もしかしたら、ここのたんぽぽも
元は遠くから飛んで来たのかもしれないしな。
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うん! プロデューサー、あたし、
残りの撮影もがんばるよぉ。
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(ひなたは笑顔で、残りの撮影に向かっていった。
……うん、いいPVになりそうだな!)