1
(ツアーでのクリスマスソング披露から、
しばらく経ったある日……)
3
千鶴さん、お疲れさまです。
なんだかご機嫌みたいですね?
4
あ、あら、プロデューサー。
盗み聞きなんて、趣味がよくありませんわよ?
5
すみません。けど千鶴さんの鼻歌、珍しいですね。
何かいい事でもあったんですか?
6
ええ、そうなんですの。
これを見てくださいまし!
7
これは……コーラスに参加してくれた、
あの合唱団の子達の動画ですか?
8
あの子たちが、わたくし達の曲を歌っている動画が、
アップロードされていたんですの。
9
そういえば、歌いたいって連絡が来てたな……
もうアップされてたんですね。
10
千鶴さん、あの時は本当にありがとうございました。
クリスマス会の準備や、他にも色々……。
11
わたくしは、自分にできることをしたまでですわ。
合唱団のみんなとは、仲良くなりたかったですし。
12
はい。お陰で、みんな本番もリラックスして、
楽しそうに歌ってくれたと思います。
13
ええ。素敵なコーラスで、本当に
素晴らしい公演になりましたものね。
14
入院していたあの子も、合唱に加わりましたし。
相当練習したのでしょう、さらに良い声になって……。
15
高い音のパートは、例のソプラノの男の子が
支えていましたね。自信がついたようで何よりですわ。
16
言われてみれば……それにしても、
よく声までわかりますね、千鶴さん。
18
今回は、一緒にいる時間が長かったので、
みんなの声も覚えましたわ。ですが……。
20
できれば、劇場で直接聴きたいと思いませんこと?
わたくしたちの曲を歌ってくれているんですもの。
21
なるほど……いいアイディアですね。
今度は、劇場で公演もいいかもしれません。
22
素敵ですわね! ならわたくしも、
その日に備えて練習をしなければ……あー、あー。
23
えっ、今からですか?
それはちょっと、気が早いような……。
24
あら、子どもたちの成長は早いものですわ。
ぐずぐずしていては、追いつかれてしまいましてよ?