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親愛満ち足りて、なお 二階堂千鶴

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(今日は千鶴さんと遊園地に来ている。途中で迷子の 子どもを見つけ、迷子センターに送り届けた……)
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お姉ちゃんたち、ありがとー! バイバーイ!
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ええ、ごきげんよう! 楽しい時間を過ごしてくださいね♪
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お疲れ様でした、千鶴さん。 思わぬハプニングでしたね。
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ええ。無事にご両親と再会できてなによりですわ。 プロデューサーも、ご苦労様でした。
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いえ。ほとんど任せきりで……。 ありがとうございます。
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子ども相手ですから、仕方ありませんわ。 ですが……ふふっ。
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プロデューサーが、あんなに慌てるなんて。 初めて見たかもしれませんわね。
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あははっ……。しかし、千鶴さんがいてくれて 助かりました。本当のお母さんみたいでした。
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えっ! おか……!?
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はい。絶大な安心感があるというか……。
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な、なるほど……。 そういう意味での『お母さん』ということですのね。
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そういえば、先程の子どもも……。 最初は、わたくしを母親と勘違いしてましたわ。
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ハッ! もしかして、わたくし……思っているよりも 年上に見られているのでしょうか?
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千鶴さんは、同世代の人より落ち着いてますから、 年上に見られることも多いかもしれませんね。
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でもその雰囲気のおかげで、迷子に気づけましたし、 あの子も安心して、千鶴さんを頼ったんだと思います。
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そ、そうですか……。わたくしは、てっきり この服装にも原因があるのではと思ったのですが……。
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そんなことないですよ。 大人っぽくて、とても素敵です。
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まあ、プロデューサーったら……! しかし、あの子が勘違いしたということは……。
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え? それはつまり、わたくしたちが、 ふ、夫婦に見えたと……?
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……千鶴さん?
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な、なんでもありませんわ……! それより、そろそろパレードに向けて準備をしないと。
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眺めのいいポイントはチェック済みですわ。 さあ、参りましょう、プロデューサー!
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(そういって、千鶴さんは足早に歩いていった。 心なしか顔が赤い気がしたけど……夕日のせいかな?)
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