MLTD Archive(β)

恋の音色ライン 二階堂千鶴

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(ソロ曲のPVで、恋する女性を演じた千鶴さん。 その絶妙な表情に、思わず見入ってしまったな……)
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納得のいく撮影ができて、安心しました。今日のために レッスンを重ねた甲斐もあったというものです。
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はい。本当に、いい演技を見せてもらいました。
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そう言っていただけると、励みになりますわね。 他でもない、プロデューサーの言葉ですから。
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それに、いつもわたくしがお仕事に集中できるよう 配慮してくれて……とても感謝しているんです。
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今回だって、細やかな表現が大事でしたから。 だから本当に頼もしかったですわ。
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ははっ、気にしないでください。 しかし今回は、すごくいい表情をしてましたね。
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へっ!? そ、それは……コホン! わたくしだって、恋愛を知らない年齢ではありません。
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それに、なんというか……秘めやかな感情を、 ひどく身近に感じられる出来事もありましたので。
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えっ! そうなんですか!?
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え、ええ。 今思えば、本当に些細なことなのですが……。
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あれは、お仕事を終えた帰りのこと。 特に変わりのない、いつもどおりの帰り道でした。
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並び立つ背中を見て、ふと思ったのです。近くに いるからこそ、言えないこともあるのだと……。
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……。
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言葉にした後のことを考えると、 伝えたいはずなのに、口にできないのです……。
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あれはきっと、恋にも通じるものではないかと、 そう感じて……先程の演技に繋がった気がします。
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千鶴さん……。
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つまりは、俺に言いたいことがあったってことですか?
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そ、そう……ではありませんわ! 劇場の子達のように イタズラしたらどうなるかと思っただけですわ。
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千鶴さんがイタズラを? それは珍しい。 もしされてたら、かなり驚きましたね。
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ええ、そうでしょう。ですが、セレブからかけ離れた 行動になってしまいますし、自重しましたの。
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少し残念に感じていましたが……。今は、正しい選択を したと思っていますわ♪ おーっほっほっほ……ふぅ。
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