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(今日は、劇場公演のポスター撮影。
でも、なんだかこのみさんの元気がない……)
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お疲れさまです、このみさん。
その……大丈夫ですか? 調子が悪そうですね。
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あ、あら……顔に出ちゃってた? ごめんなさい。
確かに、本調子ではないかもしれないわね……。
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別に、大したことじゃないのよ?
ただ今日は、思うように体が動いてくれなくて。
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もうすぐライブだからって、
レッスン、張り切りすぎちゃったかもね……。
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そうだったんですか……。
すみません、気が付かなくて。
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ううん、プロデューサーは何も悪くないわ!
私が勝手にやったことだもの。
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思えば、私がアイドルになったのって、偶然みたいな
ものだったでしょう? 最初は、事務員志望だったし。
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でも実際にアイドルをやってみると、すごく楽しくて!
どんどんのめりこんじゃって……。
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あんなダンスをしてみたい、今度はこんなステージに
したい、って、いつも思うのよ……それで、つい。
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このみさんの熱意は、プロデューサーとして、
ありがたいです。でも、無理はして欲しくないですね。
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そうよね……無理して体調を崩したら、
いい仕事なんてできないのに。ごめんなさい……。
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いえ……。
わかりました。それなら今日の撮影は……。
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今日の撮影は延期して、後日にして貰いましょう。
まだスケジュールには余裕がありますから。
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えっ、プロデューサー!?
ダメよ、そんなの……私のせいで、そんな。
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このみさんのせいじゃないですよ。
こっちの判断ですから。
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普段通り、元気なこのみさんのポスターの方が、
ファンの人たちも喜んでくれると思います。
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ファンの、みんな……。
……。そうよね、その通りだわ。
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ごめんなさい、プロデューサー。
私の方がお姉さんなのに、いつも甘えてばかりね……。
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ふぅ……お願いできるかしら?
少し休ませて貰えたら、いつもの私に戻るから。
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任せてください!
スタッフの人たちと話してきますね。
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ありがとう、プロデューサー。
……本当に、いつもありがとう。
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見ててね。絶対……。
絶対に、最高の一枚にしてみせるから。
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(後日、改めて挑んだ撮影では、誰もがうなるほどの
スチルが出来上がった……このみさん、さすがです!)