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(今日は、このみさんと歩が出演するドラマの撮影だ。
ブラックサンタの二人がレースで競うことになる……)
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前からあなたのことは気に入らないと思ってたの。
ちょっと目立つからって勘違いしてない?
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それはこっちのセリフだよ。
年上だからって偉そうにしてさ。大事なのは実力だろ?
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お、おい、ふたりとも……!
大きな声でどうしたんだ?
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あ、プロデューサー、お疲れさま。
ごめんなさい、ちょっと声が大きかったかしら。
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……あれ? なんかプロデューサー、
汗かいてない? どうかしたの?
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ふふっ、勘違いさせちゃったみたいね。
今のは喧嘩じゃなくて、気合いを入れてたの。
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うん。今日は、バチバチの熱いシーンから撮り始める
でしょ? だからテンション上げないとって話してさ。
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私達は、先輩後輩でライバル……。
遠慮なんてしたら、いい演技はできないもの。
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そうだったんですね。本気で二人が喧嘩してると思って
……はあ~、びっくりした。
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あははっ! だってさ、このみさん。
プロデューサーが言うなら、心配いらないね。
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ふふ、そうね。この役、加減が難しいから助かったわ。
だって、鼻につく先輩でライバルっていう……。
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待って? もしかして普段の私も、周りから
こんな風に思われて……。二人共、違うわよね!?
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うん、違う違う。このみさんは、劇場で一番頼りになる
お姉さんだよ! ね、プロデューサー?
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はい。心配する必要はないですよ、このみさん。
俺もいつも頼りにさせてもらってます!
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今日の撮影も頼りにしてるよ、このみさん。
このみさんの本気、期待してるね♪ へへっ。
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歩ちゃん……。いいじゃない!
お姉さんの本気みせてあげるわ。うふふ♪
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「クリスマスの夜を制するのは、この私よ!
あなたは大人しく私の背中でも眺めてなさいっ!」
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「はいそうですかって引き下がれるか。レースに先輩も
後輩も関係ない……アタシは絶対に負けないよ!」
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(二人の本気が伝わってくる熱いシーンに、現場の
士気も上がった。この後の撮影も期待できそうだな!)