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決別を糧に 豊川風花

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(魔法世界を舞台としたドラマ、その続編の撮影が 進行中だ。確認したい事があるんだけど、風花は……)
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あっ、プロデューサーさん。 ここにいたんですね。ちょっと探しちゃいました。
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あっ、風花。 良かった、こっちも探してたんだ。
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ふふっ、こんな偶然もあるんですね! それで プロデューサーさん、何のご用ですか?
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いや、風花こそ何の用事だったんだ? そっちから先でいいよ。
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え? でもプロデューサーさんのお話のほうが 大事なことかもしれませんし……。
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それを言うなら風花だってわざわざ探してたんだろう? 先にアイドルの相談に乗らないと……。
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でも……。
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いや……。
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ふふっ……ふふふっ。 このままだと、ずっと続いちゃいそうですね。
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そうだな……相手に気を遣ってばかりでも、 先に進まないな。
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ちょうど、そのことで悩んでいたんです。 でも、なんだかわかった気がします。
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その事?
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ええ。魔法学園の、私と歌織さんの役…… 風花と歌織のことなんですけど。
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あのふたりも、パートナーではあっても、 お互いどこか遠慮があって……。
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ならどうすれば距離が縮まるのかなって、 いろいろ考えてしまったんです。
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なるほど…… それで、解決方法が見つかったのか?
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ええ。思いきって、ぶつかるしかないのかなって。 相手に気を遣ってばかりじゃ、何も進まないですから。
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はは、そうだな。これからもずっと付き合っていく、 大切な相手なら、尚更だ。
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はい! ……というわけで、私は話せたので。 次は、プロデューサーさんの番ですよ?
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そうだな、じゃあ……あれ? 何の用事だったっけ……。
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え? ……もしかして、忘れちゃったんですか?
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ご、ごめん。でも忘れるって事は、 そんなに大した内容じゃなかったのかも……。
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じゃあ、思い出したら、いつでも言ってくださいね? 遠慮なく。
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そうさせてもらうよ。……これからも付き合っていく、 大切な相手なのは、こっちも同じだからな!
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