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ん? おお、瑞希か。
お疲れ様、どうしたんだ?
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いつも通りのリアクション。
やっぱり私には、向いてないのかも。……しゅん。
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いえ、プロデューサーの反応は正しいです。
正しいからこそ……落ち込んでいるのです。
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このままでは、みんなを恐怖のどん底に引きずり込む
立派なお化けを演じられないのではと。
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お化け役……今度の肝試し番組の話だな。
ひょっとして、今のは驚かせる練習を?
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はい。立派なお化けになるべく、廊下を通る人
ひとりひとりを驚かしていたのですが……。
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誰も怖がってはくれませんでした。
そして、プロデューサーも……。
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なるほど……。もしかしたら、あの怖がらせ方が
瑞希に合ってないのかもしれないな。
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私と方法が噛み合っていない……確かに。
では私に合う怖がらせ方とは、どんなものでしょうか?
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そうだな……。瑞希はポーカーフェイスが得意だから、
暗闇の中、無表情で佇んでみるとか……どうだろう?
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おお。不気味な怖さを表現するんですね。
それなら、私にもできそうです。では……。
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どうしたんだ? 途中までいい感じだったのに……。
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すみません。なんだか急にドキドキしてきて。
……お化けの道は、やはり険しいですね。
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ですが、いいヒントをいただきました。本番まで
しっかり練習しておきます。……やるぞ、瑞希。