1
(今日は、昴が出演する学園ドラマの撮影がある。
待ち時間の間、キャッチボールをしていたのだが……)
3
だ、大丈夫か、プロデューサー!?
うわっ。手、擦りむいちゃってるじゃん。
4
オレ、薬箱借りてくる。
すぐに戻るから、ちょっと待ってて!
5
よし、これで終わり!
消毒したとこは、触っちゃだめだからな!
6
ああ、ありがとう昴。
そういえば、ドラマにもこんなシーンがあったよな。
7
あっ、そうだな!
そういえば、ドラマを撮影してる時も……。
8
オレが手当してやったヤツのこと、なんか
プロデューサーみたいだな~って思ったんだ。
10
うん! 自分だってケガしてるのに、
オレに「手当てしろ!」ってうるさく言ってきてさ。
11
そういうところ、なんか
プロデューサーみたいだろ?
12
はは、そうか。つまり昴は俺の事を、
ちょっと口煩いと思ってるんだな。
13
うっ……だ、だって、ホントのことだし!
ちょっと擦りむいたら、すぐ消毒しろとかさ……。
14
それは当然だろ。小さな傷でも悪化したら困るし、
昴は劇場の大事なアイドルだ。それに……。
16
ひとりの、かわいい女の子だからな!
ご家族から預かっている以上、傷はつけられないよ。
17
ふ、ふ、ふーん。そっか。
そういう考え方もあるんだな……。
18
オレ、てっきりプロデューサーが
痛いの苦手なのかと思ってたぜ。
19
いや、確かに痛いのは好きじゃないけど……
ただアイドルに、ケガはつきものだろ。
20
レッスンや撮影で擦りむく事くらい、今後も
あるだろうけど。アフターケアは万全のつもりだよ。
21
うん、サンキュな! プロデューサーが
注意してくれるせいか、オレも生傷が減ったしな~。
22
最近は、父さんや兄ちゃんたちに怒られることも
減ったし。これからもよろしくな! へへ♪
23
(やっぱり、昴の家族は心配してたんだな……
これからも生傷には気をつけた方が良さそうだ!)