1
(今日はMVの撮影日だった。昴は、野球部の男子に
恋する少女という役を、上手く演じていた!)
2
ふ~、やりきった~……なぁプロデューサー!
自分では、いい感じにできたって思うんだ!
3
そうだな。相手に気づいてほしい複雑な乙女心とか
思い切りのいいピッチングとか、よかったよ。
4
だろ~? まあ、恋とか言われても、あんまり
わかんないけど……。今回はなんか違ったんだよなー。
5
どう演じればいいか、すぐ分かったっていうか……
考えなくても、自然と演技できちゃったっていうか。
6
そうなのか?
も、もしかして、昴も恋愛を……!?
7
な、何言ってんだよ、プロデューサー!!
オレが、こ、恋とか……そ、そんなの……。
8
じゃなくて! 今は、演技の話だろ!
う~ん、うまく説明できるかわかんないけど……。
9
オレさ……
あの子のこと、本気で応援したいって思ったんだ!
11
そうそう。あの子、すごいまっすぐだろ?
好きな気持ちを、ちゃんとわかってて……。
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自分に自信はないし、弱気になったりするけど。
告白っていう勝負には堂々と挑んでてさ。
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たしかに。健気だけど、心の強さもあって……。
昴が応援したくなる気持ちもわかるよ。
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だろ? このMVを見た人も、同じ気持ちになって
ほしくて。そう思って演じたら、うまくいったんだ。
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きっと、恋愛のこととか、
難しいことばっかり考えてたらダメだった気がする。
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昴なりの感じ方で演じられたってことだな。
うん、いいじゃないか。
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でもさ、プロデューサー。
結局、恋愛ってなんなんだろうな?
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あの子も、野球部の子が好きだから応援してたっけ
……。それって、ファンとアイドルに似てるよな!
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だとすると、オレが応援したいと思った気持ちは
ファンと同じだから……恋愛と同じってこと?
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ん~? なんか頭がごちゃごちゃしてきた……。
まあ、いいや。疲れたし、オレ着替えてくる。