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(ホラー映画『魅裏怨』のDVD売上が好調だ。
販売元の人が、菓子折りを持ってお礼にきてくれた)
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和三盆を使ったスイーツ詰め合わせか。いろいろ
あるんだな。みんなにも配って回らないと。
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お、噂をすれば……この歌は麗花だな。
ちょうどよかった。
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お疲れさま、麗花! お菓子をもらったんだけど、
ひとつ……って、あれ? 誰もいない?
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な、なんだ? 声はするのに、麗花がいない。
これはまさか……いや、そんなはずは……。
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ふふっ、大成功ですね! とっても普通の
驚き方だったので、今日から驚キューサーさんです!
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麗花、どうして後ろに……
声は確か、部屋の中からしていたはず……?
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実は最近、部屋が散らかってきたので、
使わないものを、押入れにポイポイってしてたんです♪
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そしたら押入れの奥から、お母さんが昔使ってた
ラジカセを発見して。思わず、録音してみました!
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はい。誰もいないところから声が聞こえたら、
怖いかな?と思って。
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バッチリだったみたいですね! これで
『魅裏怨2』のお話が来ても大丈夫ですよ、えっへん♪
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なるほど……だいたい理解したよ。
とはいえ、本気でビックリするからやめような。
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怖いというより、ビックリしちゃうからな……。
とにかく、劇場のみんなにはやらないこと。いいな?
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う~ん、そっかぁ。
『驚く』と『怖がる』の違いって難しいなぁ。
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でも、わかりました! じゃあこれからは、みんなが
驚かない方法で、怖がらせるようにがんばりますね!
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ところでプロデューサーさん、
私に何か用があったんじゃないですか?
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え? ああ、そうだった。
驚いたショックで、すっかり忘れていた……。
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その『魅裏怨』の販売元の人にお菓子をもらったから、
みんなに配ろうとしてたんだよ。ほら。
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わぁ、和三盆のスイーツ! おいしそう!
じゃあ私は、このマカロンを頂きますね♪
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(お菓子を食べながら、屈託のない笑顔を見せる
麗花。相変わらず、計り知れないな……!)