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(今日は『魔法学園』シリーズの撮影日。
今回は桃子とやよい、ふたりが演じる先生だ)
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(桃子は元々やよいの教え子で、
過去、命を救われた事がある……そういう設定だ)
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ふぅ。……まあ、私のことをよく思わない生徒が
いるなんて、そんなのわかってたことだよね。
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お疲れ様、桃子。
監督が褒めてたよ。「迫真の演技だ!」って。
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ふふん、当然だよ。桃子はプロだもん!
リアルな演技なんて、できて当たり前……
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……なんだけど。
今回だけは、そういうことじゃないのかも。
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桃子先生は、学生の時に危険な魔法に手を出して、
やよい先生に助けてもらった……って事だったな。
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うん。
……『桃子』はたぶん、後悔してると思うんだ。
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強がって、背伸びばっかりして。周りの人達を
見返したくって、危ない魔法に興味を持って……。
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周りの人が止めてくれてたはずなのに。誰のことも
信じなくて。話も、聞けてなかったんだと思う。
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だから、この役が上手なんて、
桃子には当たり前なんだよ。
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……桃子がこの役に共感したのはわかったよ。
でも監督が褒めてたのは、そこだけじゃないからな?
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陰口を叩かれても腐らず、しっかり前を向いて進む。
そういう芯の強さが、すごく伝わってきたって。
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……ふふっ。そんなの、トーゼンだよ!
桃子先生には、パートナーのやよい先生がいるからね。
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信じてくれる人が、そばにいるんだもん。
だからもう、何も怖くないんだよ。桃子もね!
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そうだよ! それに、やよい先生だけじゃなくて、
学園の他のみんなだっているし……。
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それと。他人事みたいに言ってるけど、
桃子にとってはお兄ちゃんもだよ。わかってる?
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そう。なら、もうこの話はおしまい! 桃子、
なんだかノドが渇いちゃった。ジュース買ってきて!