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(『不思議の国のアリス』が題材のドラマで、ジュリア
がアリス役に抜擢。今日は重要なシーンの撮影だ)
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みんなとお茶を飲んで、お菓子を食べて……
ずっと、そうするんだって思ってた。だけど……。
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この世界から飛び出せば、私も、変われるのかな。
あなたみたいに……自分を誇れる私にっ!
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プロデューサー。お疲れ。
ふぅー……あっついなー。
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今のシーン、
思った以上に熱が入っちゃったからさ。
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お疲れ様、ジュリア。すごい気持ちが入ってたな。
監督もジュリアの熱演を褒めていたよ。
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はは。ま、アリスがそれまでの閉じた世界を壊して、
新しい道を歩き出す、大事なシーンだったからな。
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同じ道を辿った先輩、なんて言うと偉そうだけど、
あたしも似た経験があるせいか、つい……な。
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先輩……言われてみれば、たしかに。
ロックミュージシャンからアイドルへ一大決心!
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ていっても、それも勘違いがきっかけだけど。
……改めて言葉にすると、全然カッコつかないな。
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ま、まあまあ! それで境遇が似てるから、
思わず力が入ったって感じか?
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ああ……。
なんか他人事とは思えなかったっていうか。
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新しい人生ってさ。他人が見たり聞いたりしてると
心機一転とか、明るいスタートって思うんだろうけど。
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でも本当は違う。スタートの先には……
きっと悩みとか不安がたくさん待ってると思うんだ。
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まあな……。アイドルはガラじゃないし、ダンスとか
マジムリ!って思ってたし。そりゃ不安だらけだよ。
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あの時、感じた思いを全部ひっくるめて、
アリスとして、表現してやりたかったんだ。
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そうだったのか。まさに渾身の演技だな。
あの熱量にも納得だ!
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……あー、それとなプロデューサー。
一応、勘違いが無いように言っとくけど。
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あの時、踏み出して良かったって、そう思ってる。
……声をかけてくれて、ありがとな♪