音声再生は内部プレビュー専用です。本文はどなたでも閲覧できます。
1
(紬たちが出演する、新しく始まる配信番組用の
PV撮影が終わった。あとは、配信本番を残すのみだ)
3
お疲れさま、紬。いつもどおりに見えたけど……
やっぱり、すごく緊張してたんだな。
4
……あなたの目は節穴なのですか?
いつもどおりであれば、緊張していて当然です。
5
あっ、ごめん。ええと、
いつも以上にというか……。
6
当然でしょう。今回、このような戦いに
挑むことになったのは、私の責任なのですから。
7
その私が、無様な姿を見せることになったら、
自分で自分を許せません。それに……。
8
配信とは違い、PV撮影は何度も経験があります。
いつもどおりで満足していてはだめなのです。
9
そうか。でも、配信も杏奈たちと一緒に練習
してるんだろ? 聞いたよ、うまくなってきたって。
10
そ、それは……きっと望月さんが、気を遣って
言ってくださっているだけです……。
11
自分が一番よくわかっています。望月さんにも、
今回のライバル方にも遠く及ばないと……。
12
確かに技術面ではそうかもしれないけど、
紬の配信も可愛くて面白かったと思うよ。
14
いつって、この間の……杏奈とふたりで配信練習
していたときのやつだよ。一緒に雑談してた……。
15
そ、そのようなことを面と向かって……あなたの
辞書に、デリカシーという言葉はないのですか!?
16
ううっ……。がんこ恥ずかしいげん……。
でも……はあ……。お礼は言わないといけませんね。
17
……ありがとうございます。少し自信がつきました。
配信本番も、胸を張ってやり通して見せます。