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(今日は『聖ミリオン女学園』のドラマの仕事。
歌織さんが着衣式へ赴くシーンの撮影だ)
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まさか、歌織さんの着衣式に立ち会うことに
なるとは思いませんでしたね。
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そうですよ。私たちのほうが後輩なのに……
いえ、理由はそれだけじゃないですけど。
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シスター風花、シスター律子、お待たせいたしました。
……あの、いかがですか?
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まあ! 歌織さん、とても良くお似合いですよ。
本当に、式が楽しみですね。
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コホン……衣装の寸法も問題ないようで幸いです。
式典に差し支えては困りますからね。
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さて、歌織さん。重ねて念を押しますが……
誓願することへの後悔はありませんね?
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歌織さんがこの学園に戻ってきてくれたことは、
私もシスター律子も心から喜んでいます。けど……。
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ここに戻れば、再び出て行くことは叶わない……
自由を愛するあなたが、本当にそれでいいのですか?
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私は……学生だった頃、この学園を、すこし窮屈だと
思っていました。自分はずっと、縛られているって。
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けれど、学園の外に出て……
改めて外の世界に触れてみて、わかったんです。
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私達がいかに、この学園で
多くの愛に見守られていたのかを。
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私は、この学園でいただいたたくさんのものを、
今度は皆さんへと、お返ししていきたいのです。
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それに……歌うことは、
場所がどこであってもできますから。
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わかりました。その想いがあれば、
あなたの歌は、きっとどこまでも響き渡るでしょう。
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みんな、お疲れさま!
今のシーン、すごく良かったよ。
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なんだか、着衣式とは違った緊張がありましたね。
シスターになる人だけが経験するシーンだから……。
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そうですね。彼女たちがどんな気持ちで
シスターになったのか、すこしわかった気がします。
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私も、最初、彼女はどうして学園へ戻るんだろうと
思っていましたけど……理由を知って、納得しました。
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……そうですね。もらった愛を返したいっていう
気持ちは、アイドルも同じかもしれませんね。
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ええ。
それに、学園の生徒たちのように私たちも……
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アイドルとして、プロデューサーさんの
愛に守られていますから。……なんて。
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そういうことですね。
感謝してますよ、プロデューサー殿♪