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(『アイメガ』本番が目前に迫っている中、
詩花から少し話がしたいと連絡があった)
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あっ、プロデューサーさん!
グリュース・ゴット♪ ごめんなさい、いきなり。
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お疲れさま、詩花。
ライブ本番も近いのに、どうかしたのか?
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あの、先にお礼を言わせてもらわなくちゃと思って。
本番当日の私は、みなさんのライバルですし!
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本番当日は、たしかにゆっくり話す時間は
なさそうだけど……でも、お礼って?
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はい。私が今、こんなにもアイドル活動を
楽しめていること……。
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こんなにも、前に進めていることのお礼です。これって
プロデューサーさんのおかげですから。
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……そんなことないと思うよ。アイドルが活動を
通して手に入れるモノっていうのは……。
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結局のところプロデューサーじゃなくて、アイドル
本人が、自分の力で手に入れるしかないものだから。
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あ、いえ! あの……それは、そうですね。
お姉さまを見ていると、本当にそう思います。
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私の憧れに繋がる道は、私が自分で探して、
選んで、歩いていかなくちゃいけないもの。
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でも、それをこんなに助けてもらえると、
やっぱり嬉しいです。本当にありがとうございます♪
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いやいや、お互い様だから。それにプロデュースは
ともかく、手伝いはするって約束したわけだし。
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そ、そうですね。プロデュースはともかく……。あ、
でも劇場では、私のプロデューサーさん……ですよね?
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それは……。うん、もちろん。劇場にどんな
アイドルを出して、どんなステージにするか……。
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それを決めるのは、劇場での、
そのアイドルのプロデューサーの仕事だから。
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……よかった♪ じゃ、じゃあ、あの……劇場では、
これからも私のこと……、よろしくお願いしますっ!
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(いつも以上に顔を輝かせている。本番前にライバルが
一層魅力的になったような……。ま、それもいいか!)