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そこのお姉さん~! 今度、アタシたち765プロの
Fairyっていうチームで、ライブをするんだ~。
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よかったら、このチラシをど~ぞ♪
ぜ~ったい楽しいから、劇場に遊びに来てね!
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(自称・トーク大臣の恵美によれば、
「トーク力を鍛えるにはとにかく場数!」らしい)
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(そんな恵美の発案で、Fairyのメンバー全員で
チラシ配りをすることになったのだが……)
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そうなの! これみんなの手作りチラシなんだよ?
すっごいかわいいでしょ♪
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ほら、この絵は静香が描いたの。カワイイよね~!
あ、もらってくれてありがとっ。待ってるよ~♪
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(さすが自称トーク大臣。どんどんチラシを
配っていくな……。他のみんなはどうだろう?)
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お~っほっほっほ!
呼び込みのカギを握るのは、かけ声ですわ!
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幸いなことに私、つい先日も家の手伝いで
チラシを配っ……。
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……っていた大学の友人から、コツは
かけ声というのを、聞いたばかりですわ!
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とにかく、みなさま! 765プロがお送りする
Fairyチームの公演を、ぜひ見に来てくださいな♪
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(どんどんチラシがなくなっていく!
セレブな千鶴さんに、こんな特技があったとは……)
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押してはいけません~♪
聖母の愛は、子豚ちゃんたち全員に平等ですよ~♪
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(そして朋花の周りには、
いつの間にか、あんなに人だかりが……)
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チラシはまだたくさんありますから
焦らないでくださいね~♪
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むしろお願いです! 僕に配らせてください!!
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(朋花は、恵美や千鶴さんとは
また別の意味ですごいな……)
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(やり方はそれぞれだけど、これなら
宣伝もかねたトーク力アップ作戦は……)
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あ、あの……。
今度、765プロの……Fairyチームの公演が……。
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(紬は……苦戦してるみたいだな。
渡すタイミングをつかめないのか……あっ!)
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紬、少し休憩した方がいいですわ。
プロデューサー、何か飲み物を……。
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おふたりとも……お気遣い、ありがとうございます。
その、プロデューサーも……。
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でも、大丈夫です。まだ1枚も配れていないのに、
休むわけにはいきません。
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一度、深呼吸をしてみよう、紬。
それから、人の流れをゆっくり観察してみるんだ。
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つまり、私はもう見ているだけでいいから……、
邪魔だけはするな、と……?
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ち、違う違う! 落ち着こうってことだ。受け取って
もらえそうなタイミングを、まずは感じないと。
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そ、そういうことでしたか。
受け取ってもらえるタイミング……。
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確かに、そのようなことは考えていませんでした。
難しいものですね……。
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ファンになってくれるかもしれない人と、1対1で
お話しできるなんて、すっごく楽しいと思わない?
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そうですわ。このチラシは、
わたくしたちの劇場への招待状のようなもの……。
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このチラシがきっかけで、劇場に足を運んでくださる
かもしれないなんて、素敵なことですわ!
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わかりました。私、もう一度、チャレンジしてきます。
プロデューサー、よろしいですか?
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もちろん。
落ち着いて、息を吸って、周りを見て行こう!
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すぅ……、はぁ……。
まずは人の流れをよく見て……。
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お客さまを、ご招待……。
あ……、あの! 少し、よろしいでしょうか?
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私は、765プロライブ劇場の白石紬と申します。近々
Fairyチームとして、公演を行うことになりました。
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その……もしよろしければ、
お気軽に、足をお運びいただけたら幸いです。
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こちらがチラシとなります。
……受け取っていただけますでしょうか?
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あ、すみませんっ! チラシ、ありがとうございます。
絶対に行きます! 楽しみにしてますね!
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所さんと二階堂さんのアドバイスのおかげです。
本当にありがとうございました。
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紬がチラシを差し出したあの方、受け取る時、
ずっとあなたを見つめていましたわね。
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もしかしたら、さっきの人、
紬のファンになっちゃったのかも!
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よかったじゃないか。人の心をつかめたのなら、
それは紬の魅力が伝わったってことだよ。
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ま、まだまだ、チラシは残っています。
ですから、そのように褒めるのは……どうかと……。
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い、行きましょう、所さん、二階堂さんっ。
あちらで天空橋さんが、おひとりで……。
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わ! 朋花のまわり、さっきより
すごい人だかりになってる!
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これは、急いでお手伝いしなくてはいけませんわね!
腕が鳴りま……、コホン。最善を尽くしますわ!
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(恵美たちのおかげで、
紬も自信がついたみたいだな)
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(公演は自分たちで作り上げるもの。
この調子なら期待できそうだ!)