2
ううん。私も、ちょうど
プロデューサーくんと話がしたかったの。
3
黒井社長について、高木社長から聞いてきたよ。
まだ、移籍のオファーをしに来ているのか?
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あらためて調べてみたけど、あそこは本当に、
目的のためなら何でもやるような事務所なんだ。
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そんなところに行っても、
莉緒のためにはならないと思う。
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私のため……ね。そうやって心配してくれるのも、
すごーく嬉しいんだけど……。
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ねえ、プロデューサーくん?
キミの意見を聞かせて。
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でもそれは、私がARRIVEのメンバーで……今から
売り出す予定の、ユニットの一員だからでしょ?
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関係ない。莉緒を引き止めるのは、
俺にとって莉緒が、大切な存在だからだ。
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えっ。……えええええっ!?
ち、ちょっと、プロデューサーくん!?
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莉緒をトップアイドルに導くのが、俺の仕事だ。
莉緒は、俺の大切なアイドルだからな。
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俺の、って……も、もう~!
そんな言い方、誤解しちゃうじゃないの……。
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それに……そんな熱烈なラブコールで引き止めて
くれなくても、私、移籍したりしないわよ?
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え? 莉緒……黒井社長のスカウトに
気持ちが揺れてたんじゃないのか?
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んもう、違うわよ! まぁ『すべての週刊誌の
グラビア』にはグッと来ちゃったけど。
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(黒井社長……そんなことを言っていたのか……)
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私は、黒井社長の言ってたセクシーユニットを、
765プロでできないかしら?って考えてたのよ。
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エレナちゃんのポテンシャルなら、いけると思うの!
でも未成年だし、そういうのは良くないかな~って。
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なんとかして実現できないか、昨夜もいろいろ考えて
みたんだけど。難しいのね~、プロデュースって。
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あ、昨日の帰り際に言ってた用事って、もしかして
それを考えることか? 俺はてっきり……。
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もうっ、私のコト信用してなかったの?
ヒドいわ、プロデューサーくん!
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す、すまない。なんだか深刻そうだったから、
ちょっと早とちりしちゃったな……。
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フフッ。でも半分正解よ? 私のコトよく見てるのね。
ちょっとだけ不安を感じてたのは、ホント……。
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私、劇場メンバーの中では年上の方でしょ?
自分に自信がなかったわけじゃないんだけど……。
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みんなを見てたら、思っちゃったの。アイドルとして
デビューするの、ちょっと遅かったのかしら?って。
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だってだって~、みんなお肌ピカピカなんだもん!
スベスベのツヤツヤなのよー!?
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どんなに気を遣ったところで、10歳には勝てない!
あれに勝てるのは赤ちゃんくらいよ!? うわーん!
33
いや、育には勝たなくていいんじゃ……。
というか、莉緒だって充分綺麗じゃないか。
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もちろん! 俺は、そういう莉緒の魅力を信じて、
プロデュースしてるんだ。
38
そうね……私もプロデューサーくんとふたり、
一対一のときは気にならなかったのよね。
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ただ、ユニットを組んで、みんなと一緒になって……。
初めて、気づいちゃったの。
40
プロデューサーくんは、私だけじゃなくて、
みんなのプロデューサーくんなんだ……って。
41
そしたらね、エレナちゃんや他の子達と比べたら……
って、なんだか、どんどん不安になってきちゃって。
43
ごめんね、めんどくさいこと言っちゃって!
勝手に落ち込んで、寂しがって、バカみたいよね?
44
いや……不安にさせたのは、俺の落ち度だよ。
すまない。けど、安心してほしい。
45
たとえ何があっても、俺は莉緒のプロデューサーだ。
誰よりも莉緒の魅力を知ってる、そう自負してるよ。
47
……うん。いろいろ吐き出したらスッキリした!
そろそろ行きましょ? 私達の劇場に、ねっ。
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おやおや。まさかこんな場所で会うとは……
765プロのミジンコプロデューサーだったかな?
49
貴方が、黒井社長……! また莉緒をスカウト
するために、待ち伏せしていたんですか?
50
もちろんだとも。彼女の才能は961で開花するのだ。
さあ、百瀬莉緒くん、行こうじゃないか。
53
あんたの事務所になんか絶対行かないって言ったのよ!
私はプロデューサーくんのアイドルだもの!
54
なんだと? この私の誘いを断って、
この業界で生きていけるとでも思っているのかね?
55
妙な手出しなんかさせない! 莉緒は765プロの
大事なアイドルだ。絶対に守ってみせる!
56
何が守ってみせる、だ。
ミジンコレベルの分際で大口をたたきおって!
57
いいだろう! ならばお前達は、
この私が全力でつぶしてやる! 覚えておけ!
59
ああ。黒井社長が、これからいろいろ
仕掛けてくるかもしれないけど……莉緒。
60
大丈夫よ。ARRIVEを、どんな妨害にも負けない
強いユニットに育てましょ! 私達みんなで、ね♪
63
百瀬莉緒……よからぬ噂を耳にしたものですから。
心配しておりました。
64
もう、みんなして! 私を信用してよね? 嫌がらせ
するようなヒドい事務所、行くワケないでしょ!
65
でも、リオからダウナーな空気を感じました。
何かセンシティブな悩みがあったんじゃ……?
66
うふふっ、ナ~イショ♪
大人のお姉さんには、いろいろあるのよ♪
68
う、うわあああああん!
リオのバカー! バカバカバカー!!
70
黒井シャチョーのトコロに行っちゃうのかと
思って、心配したヨ……うう~……。
71
ワタシのことキライになって、それで961プロに
行っちゃうのカナって……不安だったヨ~……。
72
エレナちゃん……そんなに不安にさせちゃったのね。
ごめんなさい、私ったら自分のことばっかり……。
73
私、エレナちゃんに勝てるところがなくって、
力不足なのかな?って落ち込んでたのに。フフッ。
74
力不足? ……なんで?
全然、そんなことないヨっ!
75
この前のイベントで音が消えちゃったとき、
ワタシどうすればいいか、全然わからなかった……。
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リオがいなかったら、きっと失敗してた……
ワタシ、リオにいっぱい助けられてるんだヨっ!
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エレナちゃん……。
そっか。私、ちゃんと役に立ててたんだ……。
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ワタシ、リオと競争するの、好きだヨ!
だからリオと一緒にいたいノ!
79
イチバン近くにいる、ライバルになりたいノ。
ライバルだけど、仲間で友達なノ。そうでショ?
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……フフ。そうね、そうよね!
私達は、仲間でライバル。そういう関係よね。
81
なんだかスッキリしちゃったわ。
これからもよろしくね、エレナちゃん♪
83
ふふ。私と、みちこも分かり合えたのです。
きっとふたりも、理解を深めることができましょう。
84
イグザクトリーです!
ロコはみちこじゃないですけど!
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みんな……よ、よかった……本当に……。
これで、安心ですね……。
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可憐ちゃんには、すごく心配かけちゃったわね。
でも、私達を支えてくれてありがとう、リーダー!
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は、はい……!
で、では、心配事がなくなったところで……。
88
ら、ライブの本番……。
みんなで、最高の舞台にしましょう……!
90
(黒井社長の妨害で、ARRIVEの結束は逆に
高まった! あとは、本番を迎えるだけだ……!)