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(というわけで、足りない何かを探すため、
5人を連れて……ここは東京、秋葉原だ)
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わーっ、アキバだー! 自分はあんまり来たこと
ないけど、律子はけっこう詳しいんだっけ?
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ええ、私のホームグラウンドと言えるわね。楽しい
街よ、どことは言わないけど、いいお店もあるし♪
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ああっ、見て見て、あっちの店! なにあのでっかい
ハンマー! めっちゃカックイイね、兄ちゃん!
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オモチャのハンマーかな。
あの辺はオモチャ問屋みたいだ。
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兄ちゃんにピッタリかも!
亜美、ちょっと見てくんね! レッツら突撃ーっ!
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あっ、亜美!? 俺にピッタリってどういう……
って、もう見えないな。まったく……。
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ねえ、ところでなんでアキバを選んだわけ? にぎやか
な所だとは思うけど、私はよく知らないのよね。
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アキバといえば、ポップカルチャーの最前線だ。
そして、アイドルのメッカでもある。
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きっと、みんなのためになる良い出会いがあると
思って。なんとなく、ピンときたんだ。
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ピンと、ねぇ。社長もよく言ってるみたいだけど、
なんかちょっと、うさんくさいのよね……。
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でも伊織ちゃん、ほら! あそこのお店とか、かわい
くて楽しそうだよ! えーと、『メイド喫茶』……?
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あら、使用人を雇うくらい大きなお店なのかしら?
きっと高級店ね。たしかに面白そうだわ♪
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そうなんだー、高級なお店だったら緊張しちゃうかも。
でも、本物のメイドさんも、見てみたいかなーって!
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本物と言えるかどうかは微妙だが……、まあ、何事も
経験かな。律子と響は、行きたいところはあるか?
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せっかくだし、私はぜひジャンク屋に寄りたいです!
あ、軽くのぞくだけでもいいんですけど。
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自分はゲームセンターに行きたいぞ!
クレーンゲームがしたいさー!
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よし、せっかく来たんだし、行きたいところに自由に
行ってきていいぞ。亜美には俺が伝えておくから。
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ただし、危ない所には行かないように。たまに俺に連絡
をいれること。じゃ、1時間後にまたここに集合な!
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ただいまっ、プロデューサーっ!
ゲームで、いっぱいぬいぐるみがとれたぞっ!
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私も響に付き合わされて、謎の特大フィギュアをゲット
してきました。……意外と出来が良かったんですよね!
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プロデューサー、メイド喫茶、やっぱり高級な
お店でした。オムライスが880円もして……うう~。
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それは……わりと良心的なお店だと思うけど、かかった
お金は後で清算するから、安心していいよ、やよい。
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想像してたのとは違う感じのお店だったけど、
なかなかだったわ。メイドの教育も行き届いてたし。
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亜美も、なんかいろいろ手に入れたよ!
これを兄ちゃんのカバンに……んっふっふ~♪
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……あれ? うぎゃー、しまった! 色々楽しかった
けど、自分達に足りないもの、全然見つかってないぞ!
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そうか……。おかしいな、この辺りなら、
いくらでも出会いがあると思ったんだが……。
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あれ? ねえ、ちょっと待って。
何か聞こえるぞ?
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路上ライブってやつね。見た感じ、まだデビュー前の
アイドル……アイドル候補生ってところかしら?
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そうだな。デビュー前は、みんなもあんな感じだった。
お客さんも少ししかいなかったよな。
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うあうあ! お客さん少ないけど、すごい熱気だよ!?
亜美、もっと近くに行ってくんねっ!
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みんなっ! 今は路上だけど……私、絶対に、
絶対にいつかみんなを、武道館に連れて行くからっ!
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うおおおおおおぉぉぉぉっ!!!!
ずっと、応援してるよ~っ!!!!
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……歌もダンスも、まだまだ。
でも……でも、なんか……。イイじゃない……!
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(伊織の言葉に、誰も返事はしない。
……返事をするまでもなかったんだろう)
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(何か、思い出してくれたかな?
これで、足りない何かが見つかるといいんだが……)