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(今日の仕事はこれで終わりだ……そろそろ帰ろう。
さて、夕飯はどうしようかな……)
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あらっ、プロデューサーくんじゃない!
お疲れさま♪
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莉緒、それに歌織さんも。
ふたりとも、お疲れさま。
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ねえねえ、もしかしてプロデューサーくん、
今から帰るところ?
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ナイスタイミング! 今から飲みに行くんだけど、
プロデューサーくんも一緒に行かない?
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莉緒ちゃんが見つけたお店なんですけど、
お酒もメニューも、とっても美味しいんですよ♪
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へえ……いいですね。
それじゃあ、ご一緒させてもらおうかな。
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じゃーん♪ 本日のお店は、こちらになりまーす。
ね、どう? どう? ステキなお店じゃない?
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フフ、そうでしょ?
このみ姉さんと飲んでて、偶然見つけたのよ~!
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モテるためにも、こういうオシャレなお店は
ちゃんとリサーチしておかなくちゃね♪
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莉緒ちゃん、
オシャレなお店に詳しいと、モテるの?
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えっ? えっと……
たぶん、そうじゃないかしら?
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それより、飲みましょ!
はい、今日もお疲れさまでした! カンパーイ♪
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それで、『三姉妹カフェ』の稽古なんですけど。
歌織さんは……。
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ええ。私のほうは、おかげさまで順調です。最近、
少しずつ演技の仕方がわかってきた気がして……。
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そういう莉緒は、どうなんだ?
飲みに行こうなんて誘うところをみると……。
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もちろん順調♪ だと、よかったんだけど……。
私は、ちょっと微妙かしら。
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まあ、そうだったの?
そんなふうに見えなかったけど……。
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私の役、イケメンのお客さんって設定でしょ?
最初はね、面白そうって思ってたの。
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でも、いざとなると、イケメンって…
実際どういう人なのか、いまいちピンと来なくて。
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確かに……性別も違うし、イケメンってまず外見ありき
だからな。人間性は、もう一歩踏み込まないと。
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でも、だからこそ、いい経験になると思うんだ。
大丈夫、莉緒ならきっと演じきれるよ。
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だといいんだけどなぁ……。そもそも、男の子の
気持ちっていうのが、今イチわからないのよね~。
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ほら、私がセクシーアピールすると、
たまに引いちゃったりもするでしょ?
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う、うーん。何事も程度が大事というか、
TPOも大事というか……。
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ねぇ、莉緒ちゃん。
私、考えてみたんだけど……。
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莉緒ちゃんが、一番カッコいいと思う男性を
マネして演じてみるっていうのは、どうかしら?
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私がカッコいいと思う人かぁ……。
じゃあ、プロデューサーくんかな?
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うん。フフッ、見た目がどうこうってコトじゃ
ないけどね! そうじゃなくて……。
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ほら、今みたいに、いつも私達のこと、
考えてくれるじゃない。そういうところだぞ♪
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そ、そうか……。まあ、そう思ってもらえてるなら、
俺も嬉しいよ。
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そうね……いいんじゃないかしら。
莉緒ちゃんが演じる悠利も、とても優しい人よね?
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プロデューサーさんなら、
モデルにピッタリだと思うわ。
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そうね……うん、私もプロデューサーくんだと
思ったら、なんだかイメージが湧いてきたかも!
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お話の中で、悠利と一夏がいい感じになるシーンも
あるのよね……よろしくね、歌織ちゃん♪
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え、ええ。少し恥ずかしいけど……
お互い、がんばろうね!
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(……経緯はともかく、莉緒の悩みも解決の糸口が見つ
かった。本番では、いい演技を見せてくれそうだ!)
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そうだ、いい感じといえば。
もうひとつ、聞いておきたいことがあるんだけど!
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あ、まだあったのか。
いいぞ、どんどん聞いてくれ!
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ありがと♪ それじゃ遠慮なく……
プロデューサーくん、今好きな人とかいるの?
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り、莉緒ちゃん!?
そんな立ち入ったことを聞くのは……ど、どうかしら?
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ははは! 何かと思えば。
莉緒、もう酔ったのか?
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あっ。話をそらすということは……。
好きな人、いらっしゃるんですか?
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フフッ、ダメよ、簡単には逃がさないんだから♪
ここからは、オトナの話で盛り上がりましょ!
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いいからいいから~。
ほら、白状しちゃいなさい!
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(二人の目が輝いて見えるのは、お酒のせい……
だけでもなさそうだ。長い夜になりそうだな……)