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(この前のレッスンで、ウィルゴのみんなが恋の真髄を
見つけたと言っていたけど、あれからどうなったろう)
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いえ! これは絶対に、恋です!
……と、思うんですけど……。
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そうなのか? だって「毎朝、君の作った
みそ汁を食べたい」……って、おみそ汁の話だろ?
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やっぱり、そうよね。私も、この男性は
おみそ汁が大好きなんだと思うわ。
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みんな、お疲れさま!
たくさん本を並べて、どうかしたのか?
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あ、プロデューサー! 百合子が、
恋愛小説をたくさんもって来てくれたんだよ。
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それで、恋に関係していそうな台詞を見つけて、
みんなで研究しているところなんです。
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それ、気にしてたのか……。
で、成果はありそうなのか?
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そうでした! プロデューサーさん、
「毎朝、君のみそ汁を食べたい」って恋ですよね!?
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毎朝、みそ汁を食べたい? ……うーん。
それは恋というより、プロポーズなんじゃないか?
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ぷ、プロポーズ!? プロポーズって、結婚……
それって、恋以上にすごいことじゃないですかっ!
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百合子の持ってきた本が、グルメ対決とか
レシピ集じゃなければ、多分そうだと思う。
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じゃあ、これはどうなんだ?
「世界中が君の敵になっても、僕だけは君の味方だよ」
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世界中が敵になるって……この女性は、
いったい何をしてしまったんでしょうか……?
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プロデューサー? 飾り紐で
ブローチを作ってみたのですが、仕上がりを……。
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はっ! い、いらっしゃったのですか、みなさん。
失礼しました……。
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紬、ちょうどいいところに来た。
ちょっと、3人の相談にのってもらえないかな。
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なるほど、そんな苦労が……。けど、私も恋は
未経験ですので、お役に立てるようなことは何も……。
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あの、紬さん!
私たちの、実験台になってくれませんか?
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こうなったら、生身の人間に
ぶつかっていくしかないと思うんです!
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それ、いい考えじゃん!
紬、頼むよ! な? このとおり!
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わ、わかりました。よくわかりませんが、
とりあえず、やってみましょう。
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じゃあ、私から行きますね! 「紬さん……僕と、
最後の楽園に行こう。もう、この世界は終わりなんだ」
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あれ? 違ったかなぁ。
すごく、恋だと思ったんですけど……。
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じゃあ次、オレな! 「紬! 君のために、
明日はホームラン打つよ。絶対、見ててくれよなっ」
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次は私ですね! 「紬さん。君のその美しい髪を、
永遠に僕のものに……イヤとは言わせないよ。フッ」
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どれがって……意味がわからないですし、そもそも、
どうしてみなさん、男性のセリフなんでしょう……?
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はっ……言われてみれば!?
ち、ちょっと混乱していたかもしれません……。
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やっぱ、恋って難しいんだなー。
もう、何がなんだか全然わかんなくなってきた!
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なんというか、その……こういうことを研究するなら、
具体的なイメージが必要なのではないでしょうか?
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具体的なイメージか……
紬、何かイメージが湧きそうなアイディアはないか?
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そうですね……たとえば、デート……
のような事を、してみる……とか……?
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プロデューサー。担当アイドルが
困っているのに、力を貸さないなどということは……。
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え……俺?
もちろん、助けになるなら力を貸すけど……。
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そっかー! 最初から、プロデューサーに
手伝ってもらえばよかったのかー!
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そうですね。プロデューサーの力を借りるのは
本意ではないですけど、公演のためですし。
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プロデューサーさん、私たちを
助けると思って! よろしくお願いしますね!
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プロデューサーとデートをすれば、きっと
何かヒントになるでしょう。がんばってくださいね。
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(なんだか大変な事になってきたような……
けど、ウィルゴのみんなのためだ。頑張ろう)