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(今日はついに本番当日。
ウィルゴのみんなの様子はどうかな……)
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あれから私、ちょっと考えて……すこしだけ、
わかった気がするんです。要は、その……。
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こ、恋のこと。温かくて、優しくて……
うれしい気持ち。それが、恋なんじゃないかなって。
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オレも、ちょっとわかったかも。なんか、
胸のとこがあったかくって、キュンってなるよな?
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そう……不思議な感じです。まるで、
モノクロの世界に、色がついたみたいな……。
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おお……! それ、すっげー恋って感じがするよ!
さすが、百合子だな♪
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うん、そうだな。
百合子は言葉の表し方が上手だ。
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で、でも、あのデートはあくまで疑似体験ですし!
……本気にしたりするのは、ダメですから。
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う、うん。そうだよね。
……なんだかちょっと、切ないなぁ。
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本当の恋には、まだ距離があるんだと思う。でも、
それでいいの。だって私たちは、アイドルなんだもの。
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そーそー。けっこー楽しかったけど、
オレ達の目標は、公演を成功させることだもんな!
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そ、そうですよね! ……はぁ。
いつか私たちも、本物の恋をする日が来るのかな……?
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えっ!? や、ちょっとハズい……。
でも……そういう日も、来るのかも。生きてたら。
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ま、まだ先のことだから! とにかく、今は
今日の公演を成功させることを考えないと!
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みんな、話はその辺にして……そろそろ本番だ。
行けるか?
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プロデューサーさんが、恋について一緒に
考えてくれたから……私たち、この歌を歌えます!
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うん、そうだよな!
今のオレ達なら、バッチリだぜ!
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うん、頼もしいな。
……よし、みんな行ってこい!
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(恋について、たくさん気持ちを傾けて、考えた。その
歌声は、会場のお客さん達にもきっと届くはずだ!)
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(大きな歓声が、劇場いっぱいに響いている。
これは、改めて聞くまでもないな……)
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プロデューサー! なあなあ、どうだった!?
オレ達、ちゃんと歌えてた!?
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お疲れさま、昴。うん、いいステージだった。
今までで一番、恋の切なさが出せてたと思うよ。
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ホント!? いろいろハズいコトもあったけど、
がんばってよかったな~。
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これが、恋の力なんですね……!
なんてロマンチックなんでしょう……。
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みんな、プロデューサーさん!
お疲れさまです♪
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音無さん、お疲れさまです!
今日は前説、ありがとうございました!
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ふふっ、どういたしまして! 美咲ちゃんも
忙しいし……私だって、手伝える時は手伝いますよ♪
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小鳥の前説、すっげー盛り上がってたな!
初恋の話、ビックリしたけど、面白かったぜ!
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音無さんの、高校生の頃のはかない恋の思い出……
俺も聞いていて、キュンとしました。
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やだ、プロデューサーさんまで!
もうっ、忘れてくださいー!
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そんな! 私、もっとあの話聞きたいです。
教えてくれませんか?
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私も知りたいですっ! あの、結局
その男の子とはどうなったんですかっ!?
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どうもこうも、何もないのよ。ただ突然、
告白されてびっくりしたってだけで……。
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それからすぐに、高木社長に会って……。
ふふっ、懐かしいなあ。
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だから、本当に何もないの。でも、
思い出って、すごく素敵なものだと思うわ。
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いつか今日のことも、私たちにとって、
思い出になるのかな……。
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うん。そう思うわ。だからみんなは、
一日一日を大切に……楽しみましょうね!
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(ウィルゴの3人が恋を知ろうとしたのは、何よりも
アイドルとして最高のステージを作り上げるため……)
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(……もしかしたら今の3人は、
ステージに恋をしているのかもしれないな!)