青羽さん、お疲れさまです! 今、お客さんがどうとか言ってませんでした?
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青羽さん、お疲れさまです!
今、お客さんがどうとか言ってませんでした?
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あ、プロデューサーさん!
そうなんです、実は……。
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むっ! やっと来たか、貴様!
すっかり茶がヌルくなってしまったではないか!
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えっ!? あ、あなたは……
もしかして、黒井社長!?
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フン! この私を待たせるとは、なんと意識の低い。
所詮は底辺事務所の、意識底辺系プロデューサーだな!
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黒井社長、って……
あっ、ああ、あの961プロの!
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そう、この私が業界を代表する貴公子、黒井崇男だ!
まったく、事務所が事務所なら事務員も事務員だな。
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長めのバカンスから帰ってきたその足で、
わざわざ来てやったというのに。進歩のない連中だ!
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はあ……すみません、お待たせしてしまって。
それで、どうしてわざわざ?
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…………。はい、とても聞きたいです。
ぜひ教えてください。
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フッ、そこまで教えを乞い願うのなら仕方がない。
今回だけ特別に、教えてやろう!
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『アイドルメガステージ』! ……いくら意識底辺の
貴様でも、聞いたことがあるだろう?
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もちろんです。
歴史のある、大きなアイドルイベントですよね。
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『アイメガ』なら、私も毎年TVで観てますよ!
去年のステージも素敵でした♪
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そう! 我が961プロも協賛している、選ばれし
アイドルのみが出場できるという一大イベントだ。
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その『アイメガ』に、特別に、慈悲深い私のお情けで!
貴様らを招待してやらんでもないと思っている!
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そ、そうですか。それはありがたいお話ですが……
どうしてまた?
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クックック……そう警戒するな。最近どうやらここで、
ウチのアイドル達が世話になっているそうじゃないか?
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その礼だとでも思っておけばいい……クックック!
貴様にとっても、ありがたい話だろう? アハン?
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もちろん、この大舞台から逃げると言うのなら、
好きにするがいい。そう……
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負け犬に当たるスポットライトはないのだからな!
ステージは我が961プロが独占するだけだ!
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ま、考えてみてくれたまえ。
私はこれで失礼する。アッデュー!
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は~い、ありがとうございました~!
お疲れさまでした~♪
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(一体何を企んでいるんだ? それに、かなり自信が
ありそうだったけど、961プロからは誰が……?)
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黒井社長さんって、噂通り黒くて、
ちょっぴり変わってるみたいでしたけど……。
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でも、いい人みたいですね!
『アイメガ』に招待してくれるなんて♪
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ちょっと社長に相談してこようと思います。
青羽さん、留守をお願いできますか?
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あっ、はい、わかりました♪
行ってらっしゃーい!
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なるほど、話はわかった……。
うーむ、これはなかなか難しい判断だね。
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協賛ともなれば、滅多なことはしないと思うが……。
今の奴の行動は、読めないところもある。
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そうですね。
今日も、まさかいきなり劇場に来るなんて……。
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うむ、油断していい相手でないことは確かだが、
さて、どうするべきか……。
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うーん……でも『アイメガ』といえば、
大きなイベントですし、断るのも勿体ないような?
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ウム……よし!
ここはひとつ、プロデューサーの君に任せよう!
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この話、受けるべきか、断るべきか……。
君は、どう考えるかね?
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えっ……うーん。
そうですね、そう言っていただけるのなら……。
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是非、やってみましょう!
きっとそれが、アイドル達のためになると思うんです。
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おおっ、やる気に満ちた目だね!
常にアイドルのために……。そう、それでこそ、君だ!
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わかった、やってみよう!
私も何かあれば、できる限り力になるよ。
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君はただ、いつも通りに……。
最高のプロデュースに専念してくれたまえ!
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私も、いざとなったらできる限り……。
えっと、えーっと……。な、何かしますっ!
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(大きなステージは、それだけアイドル達にとっても、
大きな経験になる。それは間違いない……)
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(とはいえ、相手はあの黒井社長。今回はいつも
以上に、慎重にプロデュースしないとな!)