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(いよいよ、地方公演のレッスンが始まった。
今日から雪歩が合流、伊織と春香は取材のため不在だ)
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みんな、お疲れさま!
……ん? エミリー……?
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お疲れさま、雪歩。今、エミリーが大きなため息を
吐いてたけど……レッスンに何か問題でもあるのか?
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そんなことないですよ?
予定より早く進んでるって、先生もほめてくれました!
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エミリーちゃん、今日はずっとあんな感じなんです。
何か、悩みごとがあるのかも……。
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そうか……
よし、ちょっと話をしてみようかな。
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お疲れさま、エミリー!
レッスン、だいぶ順調らしいな。少し休憩しないか?
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あっ、仕掛け人さま!
あの……でも、私……。
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エミリーちゃん。プロデューサーも
来てくれたし、すこし休憩にしよう?
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雪歩さん、このお茶、とってもおいしいですね!
日本茶ですか?
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うん、そうだよ。水出しで淹れたのを、
魔法瓶に入れてきたの。口当たりがよくなるんだ。
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えっ!? は、はい!
このお抹茶、とてもおいしいですね!
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エミリー、これは普通の緑茶だと思うけど……。
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はっ!?
わ、私としたことが、失礼しました……!
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エミリー、さっきからため息が多いみたいだな。
何か悩みがあるなら、言ってくれないか?
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えっ……あ! も、申し訳ありません。
その、悩みというほどのことではないのですが……。
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私……今回の公演で、二人組で伊織さまの相手役を
まかせていただけて、とても光栄に思っています。
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伊織さまは、立派な大和撫子ですし。
けど、そんな伊織さまの相手として、私は……。
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なるほど。
つまりエミリーは、伊織に相応しくなりたいんだな?
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は、はいっ!
仕掛け人さま……私は、どうすれば良いでしょうか?
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エミリーは、今のままでいいと思う。
レッスン、頑張ろうな!
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最初にデュオの話をした時、伊織も言ってただろ?
気負わないで、楽しもうって。
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エミリーちゃん。わ、私なんかが言うのは、
おこがましいかもしれないけど……。
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もし、もしもだよ? エミリーちゃんに足りないことが
あったら、伊織ちゃんが真っ先に言うんじゃないかな?
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わたしも、そう思います! 伊織さんは、わたしが
ステップを間違えて覚えていた時、教えてくれました。
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それで、正しいステップを教えてくれたんです!
厳しいですけど、とっても優しいですから……。
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エミリー。先輩っていうのは、時として
すごく大きく見えるかもしれないけど……。
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今回エミリーは、そんな先輩の隣に、同じ立場で
立たなきゃいけない。見上げてばかりじゃダメなんだ。
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それに先輩といっても、伊織だってまだまだ、
これからのアイドルなんだ。そうだろ? 雪歩。
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ふふっ、そうですね。私も、
みんなに負けないように、がんばらなくちゃです!
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だからここは、思いきって伊織に
背中を預けてみてもいいんじゃないか?
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仕掛け人さま……は、はいっ! 伊織さまを信じて……
私、背中を預けさせていただきます!
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ねえエミリーちゃん、星梨花ちゃん。
休憩が終わったら、もう1回だけ合わせてみない?
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私じゃ、伊織ちゃんの代わりにはならないかも
だけど……少しは協力できたらなって。
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わたしも、わからないところがあるので
教えてほしいです、雪歩さん!